個人的にも文学的にも変わる時期の最中にあったこの小説の語り手は、ドアや隣の部屋に印を目にするようになった。それは自分とパリ、カシュカイシュ、モンテビデオ、レイキャビク、ザンクトガレン、ボゴタを結ぶ印で、これまで話したくて仕方なかった体験談の数々を文字にして人生の図版にしたいという思いを主人公に取り戻させていく。現代の特徴のひとつである両義性を題材にした大いなるフィクション。
この小説の舞台となる新しい世界では、妊娠は女性の体外で起こる出来事だ。ゆえに思いがけなく妊娠したことを知ったソエはパートナーと共に深い森の奥に逃げ込む。そこには科学の進歩を避けて人々が隠れ住む小さな居留地がいくつか点在していた。このふたつの世界の対比は胸を突く。生にまつわる情熱的なこの小説で、著者は人の本質に係る要となる疑問を提起するとともに、すべての始まりである母性に対する賛歌を捧げる。
成長していく4人の子供と彼らを守る、あるいは守ろうとしている母親。小さな娘は観察し、疑問に思い、静寂を数える。ビッグニュースの後にまたニュース、腹を立てたりびっくりしたり、陰謀は道を険しくする。
夕暮れどきに、ムニアは両親と妹のアンドレアと共に、水汲みに行く。川面に映るのは、まんまるで、輝くような月。ムニアは、ほんの少しだけ月の水を自分の小さなボトルに入れて、家にもち帰ってしまう。家で眠りについたムニア を訪ねてきたのは月…、欠けてしまった小さなかけらを返して、と。
「ちびっこのためのヨガゲームとポーズ」。夏休みの初日、何をして遊んだらいいのか困ってしまうモニ…。すると犬のマニが、「いいこと思いついた! ヨガをしようよ!」と叫ぶ。 遊びながら、モニと小さな動物たちは、マニのおかげでたくさんのポーズを覚えて、とても楽しい時間を過ごす。パブロ・アロンソとエステル・ブルゲーニョによる本書で、家族みんなで実践できるヨガの基礎を、ゲームや簡単なポーズを通じて楽しく学べる。
コミック『Monstruos Ibéricos: Tras los pasos de la Quarantamaula(イベリアの怪物たち:クアランタマウラの足跡を追って)』の舞台は、16世紀のスペイン。フェリペ2世の治世下、スペインが日の沈むことのない帝国だった時代だ。しかし、スペイン全土に恐ろしい怪物たちが出現し、その権勢に影を落としていく。
ミキッツは猫。でもそんじょそこらの猫じゃない。魔女の親戚だ。その魔女と一緒に危険でエキサイティングな冒険をする。楽しいこと間違いなし。一緒に出掛ける勇気が君にはあるかい?
この子ども向けマンガでは、魔女の飼い猫ミキッツの物語に迫る。たくさんの面白い冒険をしながら、彼らは友情と仲間意識の大切さを学んでいく。
自伝的な物語。別の立場で生きられたらもっといいだろうなと感じる女性。別の役割での人生、今の自分とは違った感じだったらと。彼女は内省するうちに、自分の中にある女性的なものすべてを憎むように仕向けた社会的圧力、ジェンダーのレッテル、暴力的状況の中に、その原因を見つけることになる。