マルティ・ドミンゲス(1966年生まれ)はバレンシア大学ジャーナリズム科の教鞭を執っている。科学雑誌「メトド」の出版責任者としての功績を認められ国民ジャーナリズム賞を受賞。小説家としては『Las confidencias del conde Buffon(ブフォン伯爵の打ち明け話)』、『El secreto de Goethe(ゲーテの秘密)』、『El regreso de Voltaire(帰ってきたヴォルテール)』、『El fracasado(敗北者)』、『La siega (収穫期)』、『El asesino que amaba los libros(愛読家だった人殺し)』、2019年にオムニウム最優秀小説賞を受賞した『El espíritu del tiempo(時のこころ)』を執筆。本作品『Mater(母)』(2022)は第4回プロア賞受賞作。また、カルラス・ラオラ賞に輝いたエッセイ『El sueño de Lucrecio(ルクレティウスの夢)』もある。