Japan Panel's Choice
日本向けおすすめ書籍
日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をご案内します。
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。
野谷文昭 (選考委員長:東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略)
伊藤昂大 (河出書房新社)/久禮亮太 (フラヌール書店店主/くれブックス合同会社代表)/高野直子 (海外出版コーディネータ・編集者)/長瀬 海 (インタビュアー、ライター、書評家、桜美林大学非常勤講師)
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。
野谷文昭 (選考委員長:東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略)
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。
野谷文昭 (選考委員長:東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略)
各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です。(あいうえお順/敬称略)
今木照美/上野貴彦/宇野和美/小原京子/國貞雅俊/小机菜穂/佐藤晶子/高木菜々/田坂建太/轟 志津香/中山 映/平野麻紗/藤井健太朗/宮崎真紀/村岡直子/山田美雪/横田佐知子/吉田 恵/和田優子
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。
野谷文昭 (選考委員長:東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略)
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。
野谷文昭 (選考委員長:東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略)
文学
ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。
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文学
NEW
木喰い虫
Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency
大自然、独自のルールに従う女性たちだけが住む1軒の家、見知らぬ女。そこへ最近やってきたのは、車がガス欠になり、扉の閉ざされた家しかないでこぼこ道に迷いこんだコロ・マエだ。都会育ちの彼女は、何もかもに見放された状況で何もわからないまま、俗世から離れて独自のルールのもとで数名の女性たちが暮らす家、ベタニアにたどりつく。その家の地下で寝泊まりしているグロリアに、泊まっていくよう強引に誘われ、ほかの女性たちにもそれとなく勧められたのと、くたびれ果ててどうすることもできなかったことが手伝って、コロ・マエは、女性たちが支配する、その野蛮な場所から出ることができなくなる。女性たちが彼女をひきとめているのか。それとも、無能感に彼女が屈したのか。惨事の領域へ、原初的驚きを伴う警戒と詩的恐怖の状況へと読者をひきずりこむ感覚的小説。
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文学
NEW
野獣と鳥類の
De bestias y aves
ピラール‧アドン
Pilar Adón
Galaxia Gutenberg
不動産会社で熱心に働く女性が空き家になっている物件の内覧準備をしていると、まばたきをしない7歳の少年と出会う。ガラス瓶の中の虫のように昔からこの場所に捕らわれている少年は、女性に何かを期待しているがそれを言葉にすることさえできず、ふたりの間に不気味で完全なる相互依存関係を作り上げてしまう。この「幽霊の出てこない幽霊小説」で、見事な腕前によって人間の親密さを分析してみせたバルバ。幽霊小説のスタイルに寄せつつ、自身の写実主義的な文体にさらに磨きをかけている。時間の重なりと交差に満ちたこの小説は、そのテクニックの正確さから、ヘンリー・ジェイムズやアドルフォ・ビオイ=カサーレスが書いた幻想小説の名作と通じるところがあるが、リンドクヴィストやシャーリイ・ジャクスンの美学と同様、叙情性、繊細さ、残酷さに富んだ現代的な作品と言える。
詳しく見る

文学
NEW
前世の最後の日
El último día de la vida anterior
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Casanovas & Lynch Literary Agency
この小説の舞台となる新しい世界では、妊娠は女性の体外で起こる出来事だ。ゆえに思いがけなく妊娠したことを知ったソエはパートナーと共に深い森の奥に逃げ込む。そこには科学の進歩を避けて人々が隠れ住む小さな居留地がいくつか点在していた。このふたつの世界の対比は胸を突く。生にまつわる情熱的なこの小説で、著者は人の本質に係る要となる疑問を提起するとともに、すべての始まりである母性に対する賛歌を捧げる。
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文学
NEW
母
Mater
マルティ‧ドミンゲス
Martí Domínguez
Raval Ediciones S.L.U
個人的にも文学的にも変わる時期の最中にあったこの小説の語り手は、ドアや隣の部屋に印を目にするようになった。それは自分とパリ、カシュカイシュ、モンテビデオ、レイキャビク、ザンクトガレン、ボゴタを結ぶ印で、これまで話したくて仕方なかった体験談の数々を文字にして人生の図版にしたいという思いを主人公に取り戻させていく。現代の特徴のひとつである両義性を題材にした大いなるフィクション。自身の最高傑作といえるこの作品の中で、著者はすでに言い尽くされたと思われた事柄に新たな名前を付ける方法を見つけ、また彼の作品の中核が小説の現代化に他ならないことから、称賛に値する偉業である。
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文学
NEW
モンテビデオ
Montevideo
エンリケ‧ビラ=マタス
Enrique Vila Matas
MB Agencia Literaria
「毎日の我らの酒よ、昼も夜も我らを見放すことなかれ」毎朝サンドゥンガはこう唱え、その日の最初の酒を1杯飲むと、気の向くまま過ごすために家を出る。欲望も目的も持たず、流れ任せの人生だが、それ自体がこの面白い小説の筋になっている。あるひとりのメキシコ先住民があるがままに世に出るが、様々な出来事に巻き込まれる。素晴らしくもない日常のせいではないが、大抵の場合不幸な出来事だ。そしてその様子は常に酩酊状態の彼の視点で語られる。つまりこの小説は同じく酔っ払いが主人公でメキシコを舞台に展開するマルカム・ラウリーの『火山の下』やスペインの小説家エクトル・バスケス=アスピリの『Fauna(ファウナ)』と類を成す。悲壮感や哄笑を誘うだけでなく、驚くほど生き生きとした読書体験をもたらす小説。
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文学
NEW
サンドゥンガ
Sandunga
マテオ‧ミゲル
Mateo Miguel
Drácena Ediciones
フアン・セバスティアン・レボンテが音楽家になったのは、天才によるものではなく、絶対的な父方の権威によるものだった。東欧の小さな町をツアーしていたとき、父の訃報を受け、ブエノスアイレスに戻る。遺産相続についての話し合いの中で、1970年代に経済的に恵まれた立場にあった父親が、わずかな土地しか残さなかったことを知る。その土地はパソ・デル・レイ駅に隣接する同盟都市にあり、家族の誰もその地域の記憶を持っていなかった。現代アルゼンチン文学で最も影響力のある作家の一人とされるエルナン・ロンチーノのこの魅力的な小説は、父と息子の絆、家族の秘密を掘り下げ、同じことを繰り返さない方法を探り、出口を見つける可能性を探る。
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文学
NEW
ある音楽
Una música
エルナン‧ロンシノ
Hernán Ronsino
Sexto Piso España
ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。
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文学
NEW
木喰い虫
Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency
大自然、独自のルールに従う女性たちだけが住む1軒の家、見知らぬ女。そこへ最近やってきたのは、車がガス欠になり、扉の閉ざされた家しかないでこぼこ道に迷いこんだコロ・マエだ。都会育ちの彼女は、何もかもに見放された状況で何もわからないまま、俗世から離れて独自のルールのもとで数名の女性たちが暮らす家、ベタニアにたどりつく。その家の地下で寝泊まりしているグロリアに、泊まっていくよう強引に誘われ、ほかの女性たちにもそれとなく勧められたのと、くたびれ果ててどうすることもできなかったことが手伝って、コロ・マエは、女性たちが支配する、その野蛮な場所から出ることができなくなる。女性たちが彼女をひきとめているのか。それとも、無能感に彼女が屈したのか。惨事の領域へ、原初的驚きを伴う警戒と詩的恐怖の状況へと読者をひきずりこむ感覚的小説。
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文学
NEW
野獣と鳥類の
De bestias y aves
ピラール‧アドン
Pilar Adón
Galaxia Gutenberg
不動産会社で熱心に働く女性が空き家になっている物件の内覧準備をしていると、まばたきをしない7歳の少年と出会う。ガラス瓶の中の虫のように昔からこの場所に捕らわれている少年は、女性に何かを期待しているがそれを言葉にすることさえできず、ふたりの間に不気味で完全なる相互依存関係を作り上げてしまう。この「幽霊の出てこない幽霊小説」で、見事な腕前によって人間の親密さを分析してみせたバルバ。幽霊小説のスタイルに寄せつつ、自身の写実主義的な文体にさらに磨きをかけている。時間の重なりと交差に満ちたこの小説は、そのテクニックの正確さから、ヘンリー・ジェイムズやアドルフォ・ビオイ=カサーレスが書いた幻想小説の名作と通じるところがあるが、リンドクヴィストやシャーリイ・ジャクスンの美学と同様、叙情性、繊細さ、残酷さに富んだ現代的な作品と言える。
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文学
NEW
前世の最後の日
El último día de la vida anterior
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Casanovas & Lynch Literary Agency
この小説の舞台となる新しい世界では、妊娠は女性の体外で起こる出来事だ。ゆえに思いがけなく妊娠したことを知ったソエはパートナーと共に深い森の奥に逃げ込む。そこには科学の進歩を避けて人々が隠れ住む小さな居留地がいくつか点在していた。このふたつの世界の対比は胸を突く。生にまつわる情熱的なこの小説で、著者は人の本質に係る要となる疑問を提起するとともに、すべての始まりである母性に対する賛歌を捧げる。
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文学
NEW
母
Mater
マルティ‧ドミンゲス
Martí Domínguez
Raval Ediciones S.L.U
個人的にも文学的にも変わる時期の最中にあったこの小説の語り手は、ドアや隣の部屋に印を目にするようになった。それは自分とパリ、カシュカイシュ、モンテビデオ、レイキャビク、ザンクトガレン、ボゴタを結ぶ印で、これまで話したくて仕方なかった体験談の数々を文字にして人生の図版にしたいという思いを主人公に取り戻させていく。現代の特徴のひとつである両義性を題材にした大いなるフィクション。自身の最高傑作といえるこの作品の中で、著者はすでに言い尽くされたと思われた事柄に新たな名前を付ける方法を見つけ、また彼の作品の中核が小説の現代化に他ならないことから、称賛に値する偉業である。
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文学
NEW
モンテビデオ
Montevideo
エンリケ‧ビラ=マタス
Enrique Vila Matas
MB Agencia Literaria
「毎日の我らの酒よ、昼も夜も我らを見放すことなかれ」毎朝サンドゥンガはこう唱え、その日の最初の酒を1杯飲むと、気の向くまま過ごすために家を出る。欲望も目的も持たず、流れ任せの人生だが、それ自体がこの面白い小説の筋になっている。あるひとりのメキシコ先住民があるがままに世に出るが、様々な出来事に巻き込まれる。素晴らしくもない日常のせいではないが、大抵の場合不幸な出来事だ。そしてその様子は常に酩酊状態の彼の視点で語られる。つまりこの小説は同じく酔っ払いが主人公でメキシコを舞台に展開するマルカム・ラウリーの『火山の下』やスペインの小説家エクトル・バスケス=アスピリの『Fauna(ファウナ)』と類を成す。悲壮感や哄笑を誘うだけでなく、驚くほど生き生きとした読書体験をもたらす小説。
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文学
NEW
サンドゥンガ
Sandunga
マテオ‧ミゲル
Mateo Miguel
Drácena Ediciones
フアン・セバスティアン・レボンテが音楽家になったのは、天才によるものではなく、絶対的な父方の権威によるものだった。東欧の小さな町をツアーしていたとき、父の訃報を受け、ブエノスアイレスに戻る。遺産相続についての話し合いの中で、1970年代に経済的に恵まれた立場にあった父親が、わずかな土地しか残さなかったことを知る。その土地はパソ・デル・レイ駅に隣接する同盟都市にあり、家族の誰もその地域の記憶を持っていなかった。現代アルゼンチン文学で最も影響力のある作家の一人とされるエルナン・ロンチーノのこの魅力的な小説は、父と息子の絆、家族の秘密を掘り下げ、同じことを繰り返さない方法を探り、出口を見つける可能性を探る。
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文学
NEW
ある音楽
Una música
エルナン‧ロンシノ
Hernán Ronsino
Sexto Piso España
ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。
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文学
NEW
木喰い虫
Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency
大自然、独自のルールに従う女性たちだけが住む1軒の家、見知らぬ女。そこへ最近やってきたのは、車がガス欠になり、扉の閉ざされた家しかないでこぼこ道に迷いこんだコロ・マエだ。都会育ちの彼女は、何もかもに見放された状況で何もわからないまま、俗世から離れて独自のルールのもとで数名の女性たちが暮らす家、ベタニアにたどりつく。その家の地下で寝泊まりしているグロリアに、泊まっていくよう強引に誘われ、ほかの女性たちにもそれとなく勧められたのと、くたびれ果ててどうすることもできなかったことが手伝って、コロ・マエは、女性たちが支配する、その野蛮な場所から出ることができなくなる。女性たちが彼女をひきとめているのか。それとも、無能感に彼女が屈したのか。惨事の領域へ、原初的驚きを伴う警戒と詩的恐怖の状況へと読者をひきずりこむ感覚的小説。
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文学
NEW
野獣と鳥類の
De bestias y aves
ピラール‧アドン
Pilar Adón
Galaxia Gutenberg
不動産会社で熱心に働く女性が空き家になっている物件の内覧準備をしていると、まばたきをしない7歳の少年と出会う。ガラス瓶の中の虫のように昔からこの場所に捕らわれている少年は、女性に何かを期待しているがそれを言葉にすることさえできず、ふたりの間に不気味で完全なる相互依存関係を作り上げてしまう。この「幽霊の出てこない幽霊小説」で、見事な腕前によって人間の親密さを分析してみせたバルバ。幽霊小説のスタイルに寄せつつ、自身の写実主義的な文体にさらに磨きをかけている。時間の重なりと交差に満ちたこの小説は、そのテクニックの正確さから、ヘンリー・ジェイムズやアドルフォ・ビオイ=カサーレスが書いた幻想小説の名作と通じるところがあるが、リンドクヴィストやシャーリイ・ジャクスンの美学と同様、叙情性、繊細さ、残酷さに富んだ現代的な作品と言える。
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NEW
前世の最後の日
El último día de la vida anterior
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Casanovas & Lynch Literary Agency
この小説の舞台となる新しい世界では、妊娠は女性の体外で起こる出来事だ。ゆえに思いがけなく妊娠したことを知ったソエはパートナーと共に深い森の奥に逃げ込む。そこには科学の進歩を避けて人々が隠れ住む小さな居留地がいくつか点在していた。このふたつの世界の対比は胸を突く。生にまつわる情熱的なこの小説で、著者は人の本質に係る要となる疑問を提起するとともに、すべての始まりである母性に対する賛歌を捧げる。
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母
Mater
マルティ‧ドミンゲス
Martí Domínguez
Raval Ediciones S.L.U
個人的にも文学的にも変わる時期の最中にあったこの小説の語り手は、ドアや隣の部屋に印を目にするようになった。それは自分とパリ、カシュカイシュ、モンテビデオ、レイキャビク、ザンクトガレン、ボゴタを結ぶ印で、これまで話したくて仕方なかった体験談の数々を文字にして人生の図版にしたいという思いを主人公に取り戻させていく。現代の特徴のひとつである両義性を題材にした大いなるフィクション。自身の最高傑作といえるこの作品の中で、著者はすでに言い尽くされたと思われた事柄に新たな名前を付ける方法を見つけ、また彼の作品の中核が小説の現代化に他ならないことから、称賛に値する偉業である。
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文学
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モンテビデオ
Montevideo
エンリケ‧ビラ=マタス
Enrique Vila Matas
MB Agencia Literaria
「毎日の我らの酒よ、昼も夜も我らを見放すことなかれ」毎朝サンドゥンガはこう唱え、その日の最初の酒を1杯飲むと、気の向くまま過ごすために家を出る。欲望も目的も持たず、流れ任せの人生だが、それ自体がこの面白い小説の筋になっている。あるひとりのメキシコ先住民があるがままに世に出るが、様々な出来事に巻き込まれる。素晴らしくもない日常のせいではないが、大抵の場合不幸な出来事だ。そしてその様子は常に酩酊状態の彼の視点で語られる。つまりこの小説は同じく酔っ払いが主人公でメキシコを舞台に展開するマルカム・ラウリーの『火山の下』やスペインの小説家エクトル・バスケス=アスピリの『Fauna(ファウナ)』と類を成す。悲壮感や哄笑を誘うだけでなく、驚くほど生き生きとした読書体験をもたらす小説。
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文学
NEW
サンドゥンガ
Sandunga
マテオ‧ミゲル
Mateo Miguel
Drácena Ediciones
フアン・セバスティアン・レボンテが音楽家になったのは、天才によるものではなく、絶対的な父方の権威によるものだった。東欧の小さな町をツアーしていたとき、父の訃報を受け、ブエノスアイレスに戻る。遺産相続についての話し合いの中で、1970年代に経済的に恵まれた立場にあった父親が、わずかな土地しか残さなかったことを知る。その土地はパソ・デル・レイ駅に隣接する同盟都市にあり、家族の誰もその地域の記憶を持っていなかった。現代アルゼンチン文学で最も影響力のある作家の一人とされるエルナン・ロンチーノのこの魅力的な小説は、父と息子の絆、家族の秘密を掘り下げ、同じことを繰り返さない方法を探り、出口を見つける可能性を探る。
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文学
NEW
ある音楽
Una música
エルナン‧ロンシノ
Hernán Ronsino
Sexto Piso España
絵本
本が大好きなエンマ。数日後に誕生日を迎える友人のセバスティアンに最高のプレゼント、つまり「最高に楽しい本」を贈りたい。問題は、そんな本がどんなものなのか誰も知らないことだ。ある日の午後、エンマはアリシアの本屋に行き、最高に楽しい本がないかと尋ねるが、アリシアはわけがわからず、エンマにどんな本なのか、何かヒントをくれるよう頼む。エンマが最高に楽しい本には恐竜が出てこないとダメだというので、アリシアは恐竜が出てくる素敵な本を何冊か見せる。でもエンマは考え込んだまま、最高に楽しい本には恐竜と……ダンサーが出てくるはずだと言う。驚いたアリシアは、ダンスに夢中な男の子の本を見せるが、エンマはそれがいい本だとは思えない。最高に楽しい本には、恐竜やダンサーや……他にもいろんなものが出てこないといけないから。ひどくややこしい話だけど、エンマはそんな不思議な本を見つけ、親友にプレゼントすることができるのだろうか?
詳しく見る

絵本
NEW
最高に楽しい本
El libro bombático
インマ‧ムニョス
Inma Muñoz
Ocho en punto
本書は小さな読者向けに、あらゆる体液を一覧にした刺激的な本だけど、それほど小さくない人たちにも読んでほしい。なぜって……ほんとのところ、体液って何なのかあなたは知ってる? それがどれほど大切かを? どんな体液を知ってる? 汗は何の役に立つの? 血液は1日に300回、腎臓を通過するって知ってた? 私たちの目にはいつも涙があるっていうことも? 鼻では1日1リットルの鼻水が製造されることは? 楽しくてカラフルな(テーマごとに10種類以上の色調が使われている!)体の中の液体を巡る旅に、小さな読者は大喜びすること間違いなし。そしてそれほど小さくない人たちもね。;)
詳しく見る

絵本
NEW
たいえきかん(体液館)
Fluidoteca
ベルタ‧パラモ
Berta Páramo
Litera Libros
グスは猟犬。グスは自分がやりたくないことを強いられるのは我慢できない。グスは代償を求めずになんでも与えるということを教えてくれる。グスはただ幸せになりたいだけ。多数のグラフィックノベルのイラストレーター兼作家であるティト・アルバの初めての幼年童話には、美しいイラストと友情についての大切な教訓がつまっている。
詳しく見る

絵本
NEW
グス:すきなことをしたいいぬ
Gus
ティト‧アルバ
Tyto Alba
Nuevo Nueve Editores
殴り書きという意味の名を持つガラバトは、鉛筆の先っちょに住んでいる。すごく臆病で、隠れ場所から出たがらないのは、自分に欠点があると感じてるからだ。だって一日中、素晴らしい形が描かれていくのを見てるんだもの。でもある日、鉛筆のおかげでガラバトは気づいた。円や四角みたいに完ぺきじゃなくても、独特な存在にはなれる。だって不・完全であることは、なりたい自分を見つけるチャンスということだから。私たちはみんな違っているから、みんな不完全なんだということを教えてくれる寓話。
詳しく見る

絵本
NEW
不‧完全
Im-perfecte
スリニェ‧アギレ
Zuriñe Aguirre
Edicions Bromera S.L.U.
ホワイトハウスの地下に秘密のトンネルがあること、ソビエトが地球の核に到達しようとして作った、現在でも史上最大深度とされるトンネルがあることを知っていただろうか? 古来より、人類は障害物を回避し距離を縮めるためにトンネルを掘ってきた。洞窟の中や山の中、海底、大都市の地下……先史時代の最初の地下道から世界最大の地下鉄網やその他の驚異的な建造物、大型ハドロン衝突型加速器にいたるまで、これまでに造られた魅力的なトンネルの数々をこの本で見つけよう。
詳しく見る

絵本
NEW
トンネル あちらこちらの信じられないような建造物
Túneles. Construcciones increíbles de aquí y de allá
キコ‧サンチェス
Kiko Sánchez
Tormenta Agencia Literaria
プアスはちっちゃなハリネズミ。友だちをぎゅっと抱きしめたいけど、とがった針でけがをさせてしまうのがこわい。友だちをぎゅっとするのを想像するたび、いやな考えが頭のなかに広がって、抱きしめる気をなくしてしまうんだ。なやみになやんだプアスは、おかしなことを思いついた。針をぬいちゃえばいい! さあ、じゅんびはととのった。でも、プアスはそのとき知らなかった。実はプアスの友だちも……。プアスは、森の友だちを抱きしめることができるだろうか?
詳しく見る

絵本
NEW
プアスは抱きしめたい!
¡Un abrazo para Púas!
フアニ‧ベリリャ
Juani Velilla
Editorial BABIDI-BÚ
本が大好きなエンマ。数日後に誕生日を迎える友人のセバスティアンに最高のプレゼント、つまり「最高に楽しい本」を贈りたい。問題は、そんな本がどんなものなのか誰も知らないことだ。ある日の午後、エンマはアリシアの本屋に行き、最高に楽しい本がないかと尋ねるが、アリシアはわけがわからず、エンマにどんな本なのか、何かヒントをくれるよう頼む。エンマが最高に楽しい本には恐竜が出てこないとダメだというので、アリシアは恐竜が出てくる素敵な本を何冊か見せる。でもエンマは考え込んだまま、最高に楽しい本には恐竜と……ダンサーが出てくるはずだと言う。驚いたアリシアは、ダンスに夢中な男の子の本を見せるが、エンマはそれがいい本だとは思えない。最高に楽しい本には、恐竜やダンサーや……他にもいろんなものが出てこないといけないから。ひどくややこしい話だけど、エンマはそんな不思議な本を見つけ、親友にプレゼントすることができるのだろうか?
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NEW
最高に楽しい本
El libro bombático
インマ‧ムニョス
Inma Muñoz
Ocho en punto
本書は小さな読者向けに、あらゆる体液を一覧にした刺激的な本だけど、それほど小さくない人たちにも読んでほしい。なぜって……ほんとのところ、体液って何なのかあなたは知ってる? それがどれほど大切かを? どんな体液を知ってる? 汗は何の役に立つの? 血液は1日に300回、腎臓を通過するって知ってた? 私たちの目にはいつも涙があるっていうことも? 鼻では1日1リットルの鼻水が製造されることは? 楽しくてカラフルな(テーマごとに10種類以上の色調が使われている!)体の中の液体を巡る旅に、小さな読者は大喜びすること間違いなし。そしてそれほど小さくない人たちもね。;)
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絵本
NEW
たいえきかん(体液館)
Fluidoteca
ベルタ‧パラモ
Berta Páramo
Litera Libros
グスは猟犬。グスは自分がやりたくないことを強いられるのは我慢できない。グスは代償を求めずになんでも与えるということを教えてくれる。グスはただ幸せになりたいだけ。多数のグラフィックノベルのイラストレーター兼作家であるティト・アルバの初めての幼年童話には、美しいイラストと友情についての大切な教訓がつまっている。
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NEW
グス:すきなことをしたいいぬ
Gus
ティト‧アルバ
Tyto Alba
Nuevo Nueve Editores
殴り書きという意味の名を持つガラバトは、鉛筆の先っちょに住んでいる。すごく臆病で、隠れ場所から出たがらないのは、自分に欠点があると感じてるからだ。だって一日中、素晴らしい形が描かれていくのを見てるんだもの。でもある日、鉛筆のおかげでガラバトは気づいた。円や四角みたいに完ぺきじゃなくても、独特な存在にはなれる。だって不・完全であることは、なりたい自分を見つけるチャンスということだから。私たちはみんな違っているから、みんな不完全なんだということを教えてくれる寓話。
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NEW
不‧完全
Im-perfecte
スリニェ‧アギレ
Zuriñe Aguirre
Edicions Bromera S.L.U.
ホワイトハウスの地下に秘密のトンネルがあること、ソビエトが地球の核に到達しようとして作った、現在でも史上最大深度とされるトンネルがあることを知っていただろうか? 古来より、人類は障害物を回避し距離を縮めるためにトンネルを掘ってきた。洞窟の中や山の中、海底、大都市の地下……先史時代の最初の地下道から世界最大の地下鉄網やその他の驚異的な建造物、大型ハドロン衝突型加速器にいたるまで、これまでに造られた魅力的なトンネルの数々をこの本で見つけよう。
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NEW
トンネル あちらこちらの信じられないような建造物
Túneles. Construcciones increíbles de aquí y de allá
キコ‧サンチェス
Kiko Sánchez
Tormenta Agencia Literaria
プアスはちっちゃなハリネズミ。友だちをぎゅっと抱きしめたいけど、とがった針でけがをさせてしまうのがこわい。友だちをぎゅっとするのを想像するたび、いやな考えが頭のなかに広がって、抱きしめる気をなくしてしまうんだ。なやみになやんだプアスは、おかしなことを思いついた。針をぬいちゃえばいい! さあ、じゅんびはととのった。でも、プアスはそのとき知らなかった。実はプアスの友だちも……。プアスは、森の友だちを抱きしめることができるだろうか?
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NEW
プアスは抱きしめたい!
¡Un abrazo para Púas!
フアニ‧ベリリャ
Juani Velilla
Editorial BABIDI-BÚ
本が大好きなエンマ。数日後に誕生日を迎える友人のセバスティアンに最高のプレゼント、つまり「最高に楽しい本」を贈りたい。問題は、そんな本がどんなものなのか誰も知らないことだ。ある日の午後、エンマはアリシアの本屋に行き、最高に楽しい本がないかと尋ねるが、アリシアはわけがわからず、エンマにどんな本なのか、何かヒントをくれるよう頼む。エンマが最高に楽しい本には恐竜が出てこないとダメだというので、アリシアは恐竜が出てくる素敵な本を何冊か見せる。でもエンマは考え込んだまま、最高に楽しい本には恐竜と……ダンサーが出てくるはずだと言う。驚いたアリシアは、ダンスに夢中な男の子の本を見せるが、エンマはそれがいい本だとは思えない。最高に楽しい本には、恐竜やダンサーや……他にもいろんなものが出てこないといけないから。ひどくややこしい話だけど、エンマはそんな不思議な本を見つけ、親友にプレゼントすることができるのだろうか?
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インマ‧ムニョス
Inma Muñoz
Ocho en punto
本書は小さな読者向けに、あらゆる体液を一覧にした刺激的な本だけど、それほど小さくない人たちにも読んでほしい。なぜって……ほんとのところ、体液って何なのかあなたは知ってる? それがどれほど大切かを? どんな体液を知ってる? 汗は何の役に立つの? 血液は1日に300回、腎臓を通過するって知ってた? 私たちの目にはいつも涙があるっていうことも? 鼻では1日1リットルの鼻水が製造されることは? 楽しくてカラフルな(テーマごとに10種類以上の色調が使われている!)体の中の液体を巡る旅に、小さな読者は大喜びすること間違いなし。そしてそれほど小さくない人たちもね。;)
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Fluidoteca
ベルタ‧パラモ
Berta Páramo
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グスは猟犬。グスは自分がやりたくないことを強いられるのは我慢できない。グスは代償を求めずになんでも与えるということを教えてくれる。グスはただ幸せになりたいだけ。多数のグラフィックノベルのイラストレーター兼作家であるティト・アルバの初めての幼年童話には、美しいイラストと友情についての大切な教訓がつまっている。
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ティト‧アルバ
Tyto Alba
Nuevo Nueve Editores
殴り書きという意味の名を持つガラバトは、鉛筆の先っちょに住んでいる。すごく臆病で、隠れ場所から出たがらないのは、自分に欠点があると感じてるからだ。だって一日中、素晴らしい形が描かれていくのを見てるんだもの。でもある日、鉛筆のおかげでガラバトは気づいた。円や四角みたいに完ぺきじゃなくても、独特な存在にはなれる。だって不・完全であることは、なりたい自分を見つけるチャンスということだから。私たちはみんな違っているから、みんな不完全なんだということを教えてくれる寓話。
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絵本
NEW
不‧完全
Im-perfecte
スリニェ‧アギレ
Zuriñe Aguirre
Edicions Bromera S.L.U.
ホワイトハウスの地下に秘密のトンネルがあること、ソビエトが地球の核に到達しようとして作った、現在でも史上最大深度とされるトンネルがあることを知っていただろうか? 古来より、人類は障害物を回避し距離を縮めるためにトンネルを掘ってきた。洞窟の中や山の中、海底、大都市の地下……先史時代の最初の地下道から世界最大の地下鉄網やその他の驚異的な建造物、大型ハドロン衝突型加速器にいたるまで、これまでに造られた魅力的なトンネルの数々をこの本で見つけよう。
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絵本
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トンネル あちらこちらの信じられないような建造物
Túneles. Construcciones increíbles de aquí y de allá
キコ‧サンチェス
Kiko Sánchez
Tormenta Agencia Literaria
プアスはちっちゃなハリネズミ。友だちをぎゅっと抱きしめたいけど、とがった針でけがをさせてしまうのがこわい。友だちをぎゅっとするのを想像するたび、いやな考えが頭のなかに広がって、抱きしめる気をなくしてしまうんだ。なやみになやんだプアスは、おかしなことを思いついた。針をぬいちゃえばいい! さあ、じゅんびはととのった。でも、プアスはそのとき知らなかった。実はプアスの友だちも……。プアスは、森の友だちを抱きしめることができるだろうか?
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絵本
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