過去の紹介書籍アーカイブ
本書『1980』はすべての家族に当てはまる物語だ。少なくともほぼすべての家族に。つまり欠陥のある家族。ごく一般的な家族ともいう。そこには性的虐待もなければ暴力もない。いるのは強い、たぶん強すぎる女たちと、死んでいるかあるいは生死不明の男たち。70年代の終わりのマドリードに、マリア・ヒメネスの歌を聞き、国民党創設者のマヌエル・フラガを押しのける可能性をもてあそぶ進歩的な母親がいた。突然、未亡人になって自由を手に入れるが、彼女には育てなければならない子どもが3人もいる。そこにもうひとり登場するのが、その子どもたちの世話をする残忍な祖母。わずか16歳だった自分のきょうだいを屍衣で包んだ経験をいつも自慢する。そして上品な金持ちのカタルーニャ人。1980年の午後や夜が暗い影や秘密を抱えて現れると、みんなの人生が変わっていく。語り手である臆病で怒りを抱えた少年の人生は、独特な形で変化する。わたしたちが子ども時代に感じた、人生の重苦しさや家族についての回顧録。
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文学
1980
1980
フアン‧ビラ
Juan Vilà
Editorial Anagrama
簡単に短時間でできる作品を編みながら癒やしの時間を。棒針編み・かぎ針編みで女性用、子供用の衣服・服飾雑貨を作れる編み図30点以上を収めた書籍限定版。女性用オーバーサイズ。子供服は6カ月~2歳まで。内容ハッシュタグ #30pcalma 1. 理想の作品に加え、新進気鋭のデザイナーも見つかる。 2. 初心者、中級者、上級者まであらゆるレベルの編み図を収録。 3. 30点以上の作品はオールカラー写真で図解付き。 4. 一流手芸店から選び抜いた作品。 5. 書籍限定。デジタル特典付き。
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趣味
癒やしの棒針編み‧かぎ針編み作品30点
30 proyectos de punto y crochet para tejer con calma
アナベル‧ガルシア‧プラタ
Anabel García Plata
The Sewing Box Company
国際著作権のエージェントであるバルバラは、仕事で行き詰まり、パリに逃げた。落ち着き先は、特別なつながりのある祖母マルゴーの家。大雪の降った2008年のある朝、バルバラは祖母の家の赤いソファーで眠る、見知らぬ若者と出会う。人を一度も撮ったことがないという謎めいたカメラマンの彼は、バルバラが思いがけない調べ物をするのに手を貸すこととなる。ふたりは、第二次世界大戦中のドイツによる占領を生き延びた女性、祖母マルゴーの秘密を洗いだしていく。恐怖と美しさの間の戦いをめぐる小説。
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文学
NEW
3月32日
32 de març
シャビエル‧ボッシュ
Xavier Bosch
Donegal Magnalia S.L. (Antonia Kerrigan Agencia Literaria)
本書『色で気分が盛り上がるDIY 50作品』は、棒針編み、かぎ針編み、マクラメ編みの編み図を収めたDIY30作品と50作品の続編となる書籍限定版。今回紹介したいのは、さまざまな色調を通した人生の見え方である。色は気分を盛り上げてくれる。そして、落ち着き、喜び、安らぎをもたらしてくれる。話題の中心となり、独自の言葉となるような衣類・服飾雑貨の作り方ガイド。棒針編み、かぎ針編み、編みぐるみ、マクラメ編みの選りすぐりの編み図がついた50以上の作品を収録。ショール、セーター、カーディガン、ハーフトップ、ハンドバッグ、毛布、タペストリー、室内飾りなど、手芸の世界で特に多く作られており、一年を通して楽しめる作品ばかり。5つの章の中から自分の個性に合ったスタイル、色、感覚を見つけよう。
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趣味
色で気分が盛り上がるDIY 50作品
50 proyectos DIY para emocionarte con el color
アナベル‧ガルシア‧プラタ
Anabel García Plata
The Sewing Box Company
冷たい雨の降る午後、ブレンダの人生はがらりと変わった。日常から一歩踏み出しただけのところにそんな運命の急変が待ち受けているとは、以前の彼女なら想像もできなかっただろう。ある上品な人物との出会いがきっかけで加速度的に嘘の数が増え、彼女の生活は根本から変わってしまった。彼女の仕事、そして科学への情熱によって、地球上の生命の存続期間をのばせるだろう。だが愛と憎しみ、復讐が混ざり合った感情のカクテルには、スパイ活動、秘密諜報員、細菌戦争、冷酷な殺人、入り組んだ陰謀といった様々な要素が溶け込んでいて、ブレンダはそこから容易に逃れることができない。カナダと英国を舞台に、壮絶なストーリーが展開する。
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文学
99の嘘
99 mentiras
Ediciones Cydonia
ジン・タイラ=アロンソは1970年、オビエド生まれ。日本人の父とスペイン人の母を持つ。原広司、磯崎新、伊東豊雄といった世界的に名高い建築界の巨匠たちの近くで、日本で建築家としてのキャリアを積んだ。SDreview(SDレビュー)やCasa de Encuentros de Corvera(コルデラ出会いの家)など国内外のコンクールでの入賞歴あり。非常に創造的かつ個性的な人物として知られる同氏は、著作物を発表し、国内外の雑誌「アルキテクトゥーラ・ビバ」や「10+1」などで記事を書いている他、建築と都市に関するコース、ワークショップ、国際会議の企画・協力などの活動も行なっている。現在はMPC-arquitectosスタジオの一員としてカナリア諸島に拠点を移した。またラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学の国際化・モビリティ・国際プロジェクト担当副学長でもある。
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科学・技術
変わりゆく東京
[re]TOKIO
ジン‧タイラ‧アロンソ
Jin Taira Alonso
Satori Ediciones
スペイン・フェミニズムを代表する存在のひとりが、ジェンダーという観点から自身の人生を考察する。ひとりの知的で聡明で才能ある女性が、夫の陰に隠れて自由も少なく、同意できない決定に従い、子育てに専念するために仕事での成功をあきらめなければならないという人生が、どのようにして起こるのかを詳細に語る自叙伝。起こらないと思っていたことはすべて起こる。それを著者は赤裸々に語る。社会的な場面だけでなく、他人が見たり言ったりすること、率直で皮肉な話の中に、社会階級を超えたところにある結婚や母性の物語に付随する感情の詳細な記録が含まれている。不信、無力感、欲求不満、苦悩、罪悪感、怒りは、何世紀にもわたって女性が抱えてきた感情であり、これまで充分に語られたことがなかった。
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文学
わたしには起こらないはずだった
A mí no me iba a pasar
Donegal Magnalia S.L. (Antonia Kerrigan Agencia Literaria)
アフリカに伝わる寓話。主人公である、世界で最も長生きで賢く、辛抱強い生き物が、いかにしてあらゆる動物を救ったかを描く。敏捷で抜け目ないウサギも、大きく威圧的なゾウも、サイも、チンパンジーも……、だれも伝えられなかった生き延びる方法を、ボアは知っていた。西洋の文化で危険や残酷さ、死を連想させる生き物だ。アフリカの伝承をもとにしたこの物語は、偏見を打ち崩すだけではなく、生物種間の均衡と調和を壊しながら、地球に住むほかの生き物たちに対して我々人類がはるか昔から握ってきた覇権に焦点を当てている。対話体をベースにした軽快なリズムの文体、プロットの巧みさ、行動の反復が、元になった口承伝説を想起させる物語。
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児童書・YA
カメの歩みで(のろのろと)
A paso de tortuga
ボニファス‧オフォゴ
Boniface Ofogo
Kalandraka Editora
ときどきママの言うことは、子どもには理解できないことだ。たとえば、ママにとっては、部屋が散らかっているのや、水の中にあまり長くもぐっていることや、それにはだしで歩くことだってよくないことだ。だけど、主人公はママのようには考えない。それらはすべてワクワクする小さな冒険なのだ。でも、1日の終わりになると、ママはいつも、お互いが同じように理解できる、満月のお月さまのように大きくてすてきなことを言う。
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児童書・YA
ときどきママが言うんだ
A veces mamá dice...
Grupo Editorial Bruño
しばしば私たちは、自分をちっぽけな存在だと感じるが、周囲の人々に視線を向ければ、自分は大きく、とても大きくなれるということに気づく。ほんの些細な行為が重要で、大きな行動のきっかけとなる。私たち一人ひとりが、個性を際立たせることができるのだ。ひとりの女の子の目を通して見ると、世界はとても大きくて、私たちを感動させ、変化させてくれるんだということがとてもよくわかる。自分がちっぽけであるという感覚、恐れや混乱に対する、自身の潜在能力を発見することについて語る本。他者を観察し、人生をよりよくするために皆が何かをもたらすことができるということを認識すれば、発見が生まれる。
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児童書・YA
ときどき自分が小さく思える
A voltes em sent menuda
バネサ‧マルティネス
Vanesa Martínez
Edicions Bromera S.L.U.
ときどき、ママの頭でカミナリが鳴るの。するとママは歯をくいしばり、キンキン声で話しだす。ときどき、頭に雲がかかると、ママがお昼ごはんのしたくを忘れるので、あたしたちはおたんじょうび会にちこくする。頭に虹がかかると、ママは車のなかで歌い、あたしにたくさんキスをする。あたしの頭のなかでも、カミナリが鳴ったり、雲や虹がかかったりするのかな? 感情の働きをわかりやすく表現し、その動きを楽しめばいいのだと教える物語。
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児童書・YA
ときどき、ママの頭でカミナリが鳴るの
A voltes la mare té trons al cap
Edicions Bromera S.L.U.
arquitecto(建築家)のAからcocinero (コックさん)のC、doctora (お医者さん)のD、ingeniera (エンジニア)のIを通ってzapatero(靴屋)のZまで、仕事の名前をずらりと並べたカラフルなアルファベットの本。愉快な詩と、優しいタッチでユーモラスに、だけど正確に描写したイラストで、それぞれの仕事を紹介していく。 《靴屋さんでも宇宙飛行士でも、獣医さんでも彫刻家でもいい、幸せ、ぼくは幸せになりたい!》
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