過去の紹介書籍アーカイブ

ブエノスアイレス-ウシュアイアの飛行機に乗りこむ寸前、僕は遅延時間、溢れる観光客、飛び交う様々な言語について考える。待たされた鬱憤、研究のため大陸の果てに向かって飛ぶことへの不安について考える。そんなとき急に、どうしようもなくシモン・ラドヴィツキーのことが浮かんでしまう。彼は蒸気貨物船の船底で、他の惨めな境遇の男たちに交じって、埃と煙の中、鎖と鉄の棒を脚につけられて旅をした。暗闇の中の25日の船旅について僕は思いをはせる。汗、吹き出すアドレナリン、垢、ウシュアイアの刑務所に着くまでの悲惨な待ち時間。シモン・ラドヴィツキーは、檻の中に閉じ込められて21年間を過ごした。人は理想のためにどれだけ持ちこたえられるだろう? 彼を不屈の男にしているものは何なのか? シモン・ラドヴィツキーは、正義のために闘い、また普通の男に戻るために伝説の限界を超えた稀有で異例の存在だ。

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Agustín Comotto著『155』の表紙
ノンフィクション・その他

囚人155号

155

アグスティン‧コモット

Agustín Comotto
Nórdica Libros

この本は、生きながら死んでいる者について語っている。そういう人間はごまんといる。冒険しない、意思決定をしないし、リスクを負わない、賭けをしない、自分なりの基準もなければ、目標もわかっていない人たち。まさに生けるゾンビだ。皮肉っぽい文章で綴られた本書であなたは、いわば人生の質のバロメーターを見つけるだろう。あなた自身を確認し、自分を意識するためのツールだ。「人生を無駄にしないよう知性で鞭打ち、元気をくれる本」

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ノンフィクション・その他

自分が死んだと分かる32の方法

32 maneras de saber que estás muerto

グスマン‧ロペス=バヤリ

Guzman Lopez Bayarri
Editorial Kolima

新しいフラメンコを愛する人々に向けた解説書。純粋派と革新派の論争はあらゆる科学・芸術分野で見受けられるが、フラメンコの世界は特にその対立が激しい。著者はタイトルでその立場を明らかにし、純粋派がこだわる伝統的衣装を拒否してこそ存在意義を持つ、革新派のハイブリッドな性質を探究する。巨匠たちを否定することなく、絶えず再構築され、様々な栄養を取り込み、新旧の入れ替わりによって活性化する芸術として、フラメンコの理解をサポートする。本書は、世界で最も有名なスペインの音楽様式の将来を予見する、刺激的かつ明解なビジョンである。

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ノンフィクション・その他

純粋への反論

Alegato contra la pureza

ホセ‧ルイス‧オルティス‧ヌエボ

José Luis Ortiz Nuevo
Malpaso Holdings

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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ノンフィクション・その他

アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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ノンフィクション・その他

バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
Contraediciones

カミロ・セストとして世界的に知られるカミロ・ブラネス・コルテスは1946年9月16日、アリカンテ県アルコイ市の、貧しくも勤勉な家庭に生まれた。ラジオから流れるメロディーを聴きながら幼少期を過ごした彼は、やがて絵画や音楽に強く惹かれるようになり、生涯にわたりその情熱を持ち続けた。地元でロス・ダイソンというバンドを組んで行った活動で最初の成功を収めたのち、カミロ・セストは迷うことなく全てを投げうちマドリードに移り住んだ。当時、食料不足や政治および社会的な問題が存在していたにもかかわらず、音楽シーンで自身の居場所を求めて戦い続けるために。その独特な歌声が首都のレコーディングスタジオから発信されるや、楽曲の持つテーマや周りを遠ざけるかのような力強い歌唱に人々は魅了されていくのだった。

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ノンフィクション・その他

NEW

カミロ‧セスト 私の一番新しい歌 第1巻

Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 1

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

カミロ・セストのキャリアの中でピークを選ぶとすれば、それは1975年11月6日にマドリードのテアトロ・アルカラ・パレスで上演されたジーザス・クライスト・スーパースターのスペイン初演の日だ。自らプロデュースし、主演したこの作品は、スペインで初めて上演されたイギリス生まれのミュージカルであり、批判を浴びつつも5ヶ月にわたって上演されるという挑戦的な舞台となった。その数年前、カミロ・セストはすでにOTI(テレビ局)、アルメリア、ベニドルムの音楽祭に参加し、いずれも成功を収めていた。さらに大西洋を渡ってアメリカ大陸にも活躍の場を広げ、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチンで公演を開いた。この新天地では全ての首都で、その都市の劇場が彼を出演させようと競い合うほどであった。

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ノンフィクション・その他

NEW

カミロ‧セスト 私の一番新しい歌 第2巻

Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 2

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

本の校正をしながら演劇を教えていた著者は、双極性障害の患者となって苦悩の日々を送るようになる。信じてもらえず、見下され、たいてい疑われる。将来への絶望、社会的に無能であるという感覚、薬を常飲しながら野心を持つことの難しさは、重い発作に苦しむ者にとって不可避のようだ。多くの医師や心理学者がその障害のみに注目する中、色眼鏡をかけずに人格を認めてくれる例外的な専門家がいる。もし彼らに出会えなければ、診断が全てとなるかもしれない。患者とみなされれば将来を失い、何百万という患者にとっての理不尽な処方箋、つまり診断に従うことを余儀なくされる。

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ノンフィクション・その他

診断に抗う 精神疾患の慢性化を疑問視する本

Contra el diagnóstico. Una obra que cuestiona la cronificación de la enfermedad mental

マルコス‧オブレゴン

Marcos Obregón
Editorial Rosamerón

フリオ・コルタサル。痩せてひょろっと背が高く、黒髪、鼻っ柱が強く、ひげ面、太ふちめがね、永遠の若者のような顔立ち。現代文学の中で最もよく知られ愛されている作家のひとりで、ラテンアメリカ・ブームを語るうえで欠くことはできない存在。私たちはコルタサルの人生の最も重要で啓発的なエピソードを、ヘスス・マルチャマロとマルク・トリセス作のこの伝記漫画で辿り、コルタサルの世界と彼の文学の大筋を知る証人となる特権を得られる。コルタサルの読書と旅行、 子供時代、友人たち、初期の文章、ジャズ、パリ、ラ・マガとのパリの散策、そして猫好き。『石蹴り遊び』の作者コルタサルを、共感と賞賛に満ちたタッチで描いた不可欠の伝記物語。コルタサルをこんな風に見せてくれた者はこれまでいなかった。

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Jesús Marchamalo著『Cortázar』の表紙
ノンフィクション・その他

コルタ5ル

Cortázar

Nórdica Libros

宇宙に身を投じ、理解し、闇の中から光を採取する技術について知るための70枚の写真。空のイメージは、物語を聞かせ、神話を呼び起こし、問いを投げかけ、答えを夢見させ、この宇宙の錯乱の中で秘められた事実の暴露と虚構を混合させる。

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ノンフィクション・その他

NEW

宇宙の錯乱。夜行性写真家の天文学的奇行

Delirio cósmico. Extravagancias astron ómicas de un fotógrafo noctámbulo

オスワルド‧フェリペ(フェルナンド‧フェリペ)

Oswaldo Felipe (Fernando Felipe)
Prames

たぐい稀なある饗宴の歴史。1972年11月。ルイス=ブニュエルはロサンゼルスにいた。ジョージ=キューカーはブニュエルを食事に招待したが、彼にはほかにどんな招待客がいるのかは知らせなかった。やって来たのはムリガン、ワイラー、ワイズ、カリエール、シルバーマン、ウィルダー、スティーブンス、ヒッチコック、マムーリアン。フリッツ・ラングは参加できなかった。ジョン・フォードは写真を撮る前に帰った。映画の巨匠がこれほど勢揃いした写真は、後にも先にもないだろう。

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ノンフィクション・その他

天才たちの宴

El banquete de los genios

マヌエル‧イダルゴ

Manuel Hidalgo
Laure Merle d'Aubigné (A.C.E.R. Agencia Literaria)

本書は、とっつきにくい訓練プログラムをとりあげた学術書ではなく、遊びながら記憶力を鍛えるための一般書。読者が自分の記憶の弱点を知り、その弱点を強化するのに必要なトレーニングを自覚するための、記憶力を高めるさまざまなプロセス、作戦、テクニック、アドバイスを紹介する。あらゆる年代の大人向けの多数のゲームを収録。若い読者には、注意力や集中力や記憶力の強化に、中年の読者には記憶力を良好に保つために、高齢者には、認知症などのちょっとした症状をカバーするために役立つだろう。

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ノンフィクション・その他

記憶力の本

El libro de la memoria

アンへルス‧ナバーロ

Àngels Navarro
IMC Agencia Literaria

ブエノスアイレス-ウシュアイアの飛行機に乗りこむ寸前、僕は遅延時間、溢れる観光客、飛び交う様々な言語について考える。待たされた鬱憤、研究のため大陸の果てに向かって飛ぶことへの不安について考える。そんなとき急に、どうしようもなくシモン・ラドヴィツキーのことが浮かんでしまう。彼は蒸気貨物船の船底で、他の惨めな境遇の男たちに交じって、埃と煙の中、鎖と鉄の棒を脚につけられて旅をした。暗闇の中の25日の船旅について僕は思いをはせる。汗、吹き出すアドレナリン、垢、ウシュアイアの刑務所に着くまでの悲惨な待ち時間。シモン・ラドヴィツキーは、檻の中に閉じ込められて21年間を過ごした。人は理想のためにどれだけ持ちこたえられるだろう? 彼を不屈の男にしているものは何なのか? シモン・ラドヴィツキーは、正義のために闘い、また普通の男に戻るために伝説の限界を超えた稀有で異例の存在だ。

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Agustín Comotto著『155』の表紙
ノンフィクション・その他

囚人155号

155

アグスティン‧コモット

Agustín Comotto
Nórdica Libros

この本は、生きながら死んでいる者について語っている。そういう人間はごまんといる。冒険しない、意思決定をしないし、リスクを負わない、賭けをしない、自分なりの基準もなければ、目標もわかっていない人たち。まさに生けるゾンビだ。皮肉っぽい文章で綴られた本書であなたは、いわば人生の質のバロメーターを見つけるだろう。あなた自身を確認し、自分を意識するためのツールだ。「人生を無駄にしないよう知性で鞭打ち、元気をくれる本」

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自分が死んだと分かる32の方法

32 maneras de saber que estás muerto

グスマン‧ロペス=バヤリ

Guzman Lopez Bayarri
Editorial Kolima

新しいフラメンコを愛する人々に向けた解説書。純粋派と革新派の論争はあらゆる科学・芸術分野で見受けられるが、フラメンコの世界は特にその対立が激しい。著者はタイトルでその立場を明らかにし、純粋派がこだわる伝統的衣装を拒否してこそ存在意義を持つ、革新派のハイブリッドな性質を探究する。巨匠たちを否定することなく、絶えず再構築され、様々な栄養を取り込み、新旧の入れ替わりによって活性化する芸術として、フラメンコの理解をサポートする。本書は、世界で最も有名なスペインの音楽様式の将来を予見する、刺激的かつ明解なビジョンである。

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純粋への反論

Alegato contra la pureza

ホセ‧ルイス‧オルティス‧ヌエボ

José Luis Ortiz Nuevo
Malpaso Holdings

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
Contraediciones

カミロ・セストとして世界的に知られるカミロ・ブラネス・コルテスは1946年9月16日、アリカンテ県アルコイ市の、貧しくも勤勉な家庭に生まれた。ラジオから流れるメロディーを聴きながら幼少期を過ごした彼は、やがて絵画や音楽に強く惹かれるようになり、生涯にわたりその情熱を持ち続けた。地元でロス・ダイソンというバンドを組んで行った活動で最初の成功を収めたのち、カミロ・セストは迷うことなく全てを投げうちマドリードに移り住んだ。当時、食料不足や政治および社会的な問題が存在していたにもかかわらず、音楽シーンで自身の居場所を求めて戦い続けるために。その独特な歌声が首都のレコーディングスタジオから発信されるや、楽曲の持つテーマや周りを遠ざけるかのような力強い歌唱に人々は魅了されていくのだった。

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NEW

カミロ‧セスト 私の一番新しい歌 第1巻

Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 1

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

カミロ・セストのキャリアの中でピークを選ぶとすれば、それは1975年11月6日にマドリードのテアトロ・アルカラ・パレスで上演されたジーザス・クライスト・スーパースターのスペイン初演の日だ。自らプロデュースし、主演したこの作品は、スペインで初めて上演されたイギリス生まれのミュージカルであり、批判を浴びつつも5ヶ月にわたって上演されるという挑戦的な舞台となった。その数年前、カミロ・セストはすでにOTI(テレビ局)、アルメリア、ベニドルムの音楽祭に参加し、いずれも成功を収めていた。さらに大西洋を渡ってアメリカ大陸にも活躍の場を広げ、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチンで公演を開いた。この新天地では全ての首都で、その都市の劇場が彼を出演させようと競い合うほどであった。

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カミロ‧セスト 私の一番新しい歌 第2巻

Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 2

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

本の校正をしながら演劇を教えていた著者は、双極性障害の患者となって苦悩の日々を送るようになる。信じてもらえず、見下され、たいてい疑われる。将来への絶望、社会的に無能であるという感覚、薬を常飲しながら野心を持つことの難しさは、重い発作に苦しむ者にとって不可避のようだ。多くの医師や心理学者がその障害のみに注目する中、色眼鏡をかけずに人格を認めてくれる例外的な専門家がいる。もし彼らに出会えなければ、診断が全てとなるかもしれない。患者とみなされれば将来を失い、何百万という患者にとっての理不尽な処方箋、つまり診断に従うことを余儀なくされる。

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診断に抗う 精神疾患の慢性化を疑問視する本

Contra el diagnóstico. Una obra que cuestiona la cronificación de la enfermedad mental

マルコス‧オブレゴン

Marcos Obregón
Editorial Rosamerón

フリオ・コルタサル。痩せてひょろっと背が高く、黒髪、鼻っ柱が強く、ひげ面、太ふちめがね、永遠の若者のような顔立ち。現代文学の中で最もよく知られ愛されている作家のひとりで、ラテンアメリカ・ブームを語るうえで欠くことはできない存在。私たちはコルタサルの人生の最も重要で啓発的なエピソードを、ヘスス・マルチャマロとマルク・トリセス作のこの伝記漫画で辿り、コルタサルの世界と彼の文学の大筋を知る証人となる特権を得られる。コルタサルの読書と旅行、 子供時代、友人たち、初期の文章、ジャズ、パリ、ラ・マガとのパリの散策、そして猫好き。『石蹴り遊び』の作者コルタサルを、共感と賞賛に満ちたタッチで描いた不可欠の伝記物語。コルタサルをこんな風に見せてくれた者はこれまでいなかった。

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Jesús Marchamalo著『Cortázar』の表紙
ノンフィクション・その他

コルタ5ル

Cortázar

Nórdica Libros

宇宙に身を投じ、理解し、闇の中から光を採取する技術について知るための70枚の写真。空のイメージは、物語を聞かせ、神話を呼び起こし、問いを投げかけ、答えを夢見させ、この宇宙の錯乱の中で秘められた事実の暴露と虚構を混合させる。

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宇宙の錯乱。夜行性写真家の天文学的奇行

Delirio cósmico. Extravagancias astron ómicas de un fotógrafo noctámbulo

オスワルド‧フェリペ(フェルナンド‧フェリペ)

Oswaldo Felipe (Fernando Felipe)
Prames

たぐい稀なある饗宴の歴史。1972年11月。ルイス=ブニュエルはロサンゼルスにいた。ジョージ=キューカーはブニュエルを食事に招待したが、彼にはほかにどんな招待客がいるのかは知らせなかった。やって来たのはムリガン、ワイラー、ワイズ、カリエール、シルバーマン、ウィルダー、スティーブンス、ヒッチコック、マムーリアン。フリッツ・ラングは参加できなかった。ジョン・フォードは写真を撮る前に帰った。映画の巨匠がこれほど勢揃いした写真は、後にも先にもないだろう。

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天才たちの宴

El banquete de los genios

マヌエル‧イダルゴ

Manuel Hidalgo
Laure Merle d'Aubigné (A.C.E.R. Agencia Literaria)

本書は、とっつきにくい訓練プログラムをとりあげた学術書ではなく、遊びながら記憶力を鍛えるための一般書。読者が自分の記憶の弱点を知り、その弱点を強化するのに必要なトレーニングを自覚するための、記憶力を高めるさまざまなプロセス、作戦、テクニック、アドバイスを紹介する。あらゆる年代の大人向けの多数のゲームを収録。若い読者には、注意力や集中力や記憶力の強化に、中年の読者には記憶力を良好に保つために、高齢者には、認知症などのちょっとした症状をカバーするために役立つだろう。

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記憶力の本

El libro de la memoria

アンへルス‧ナバーロ

Àngels Navarro
IMC Agencia Literaria

ブエノスアイレス-ウシュアイアの飛行機に乗りこむ寸前、僕は遅延時間、溢れる観光客、飛び交う様々な言語について考える。待たされた鬱憤、研究のため大陸の果てに向かって飛ぶことへの不安について考える。そんなとき急に、どうしようもなくシモン・ラドヴィツキーのことが浮かんでしまう。彼は蒸気貨物船の船底で、他の惨めな境遇の男たちに交じって、埃と煙の中、鎖と鉄の棒を脚につけられて旅をした。暗闇の中の25日の船旅について僕は思いをはせる。汗、吹き出すアドレナリン、垢、ウシュアイアの刑務所に着くまでの悲惨な待ち時間。シモン・ラドヴィツキーは、檻の中に閉じ込められて21年間を過ごした。人は理想のためにどれだけ持ちこたえられるだろう? 彼を不屈の男にしているものは何なのか? シモン・ラドヴィツキーは、正義のために闘い、また普通の男に戻るために伝説の限界を超えた稀有で異例の存在だ。

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Agustín Comotto著『155』の表紙
ノンフィクション・その他

囚人155号

155

アグスティン‧コモット

Agustín Comotto
Nórdica Libros

この本は、生きながら死んでいる者について語っている。そういう人間はごまんといる。冒険しない、意思決定をしないし、リスクを負わない、賭けをしない、自分なりの基準もなければ、目標もわかっていない人たち。まさに生けるゾンビだ。皮肉っぽい文章で綴られた本書であなたは、いわば人生の質のバロメーターを見つけるだろう。あなた自身を確認し、自分を意識するためのツールだ。「人生を無駄にしないよう知性で鞭打ち、元気をくれる本」

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自分が死んだと分かる32の方法

32 maneras de saber que estás muerto

グスマン‧ロペス=バヤリ

Guzman Lopez Bayarri
Editorial Kolima

新しいフラメンコを愛する人々に向けた解説書。純粋派と革新派の論争はあらゆる科学・芸術分野で見受けられるが、フラメンコの世界は特にその対立が激しい。著者はタイトルでその立場を明らかにし、純粋派がこだわる伝統的衣装を拒否してこそ存在意義を持つ、革新派のハイブリッドな性質を探究する。巨匠たちを否定することなく、絶えず再構築され、様々な栄養を取り込み、新旧の入れ替わりによって活性化する芸術として、フラメンコの理解をサポートする。本書は、世界で最も有名なスペインの音楽様式の将来を予見する、刺激的かつ明解なビジョンである。

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純粋への反論

Alegato contra la pureza

ホセ‧ルイス‧オルティス‧ヌエボ

José Luis Ortiz Nuevo
Malpaso Holdings

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
Contraediciones

カミロ・セストとして世界的に知られるカミロ・ブラネス・コルテスは1946年9月16日、アリカンテ県アルコイ市の、貧しくも勤勉な家庭に生まれた。ラジオから流れるメロディーを聴きながら幼少期を過ごした彼は、やがて絵画や音楽に強く惹かれるようになり、生涯にわたりその情熱を持ち続けた。地元でロス・ダイソンというバンドを組んで行った活動で最初の成功を収めたのち、カミロ・セストは迷うことなく全てを投げうちマドリードに移り住んだ。当時、食料不足や政治および社会的な問題が存在していたにもかかわらず、音楽シーンで自身の居場所を求めて戦い続けるために。その独特な歌声が首都のレコーディングスタジオから発信されるや、楽曲の持つテーマや周りを遠ざけるかのような力強い歌唱に人々は魅了されていくのだった。

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カミロ‧セスト 私の一番新しい歌 第1巻

Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 1

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

カミロ・セストのキャリアの中でピークを選ぶとすれば、それは1975年11月6日にマドリードのテアトロ・アルカラ・パレスで上演されたジーザス・クライスト・スーパースターのスペイン初演の日だ。自らプロデュースし、主演したこの作品は、スペインで初めて上演されたイギリス生まれのミュージカルであり、批判を浴びつつも5ヶ月にわたって上演されるという挑戦的な舞台となった。その数年前、カミロ・セストはすでにOTI(テレビ局)、アルメリア、ベニドルムの音楽祭に参加し、いずれも成功を収めていた。さらに大西洋を渡ってアメリカ大陸にも活躍の場を広げ、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチンで公演を開いた。この新天地では全ての首都で、その都市の劇場が彼を出演させようと競い合うほどであった。

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Camilo Sesto. Mi última Canción Vol 2

エレナ‧ゴメス‧デ‧ラ‧プエルタ

Elena Gomez de la Puerta
Editorial Chocolate, SL

本の校正をしながら演劇を教えていた著者は、双極性障害の患者となって苦悩の日々を送るようになる。信じてもらえず、見下され、たいてい疑われる。将来への絶望、社会的に無能であるという感覚、薬を常飲しながら野心を持つことの難しさは、重い発作に苦しむ者にとって不可避のようだ。多くの医師や心理学者がその障害のみに注目する中、色眼鏡をかけずに人格を認めてくれる例外的な専門家がいる。もし彼らに出会えなければ、診断が全てとなるかもしれない。患者とみなされれば将来を失い、何百万という患者にとっての理不尽な処方箋、つまり診断に従うことを余儀なくされる。

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診断に抗う 精神疾患の慢性化を疑問視する本

Contra el diagnóstico. Una obra que cuestiona la cronificación de la enfermedad mental

マルコス‧オブレゴン

Marcos Obregón
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フリオ・コルタサル。痩せてひょろっと背が高く、黒髪、鼻っ柱が強く、ひげ面、太ふちめがね、永遠の若者のような顔立ち。現代文学の中で最もよく知られ愛されている作家のひとりで、ラテンアメリカ・ブームを語るうえで欠くことはできない存在。私たちはコルタサルの人生の最も重要で啓発的なエピソードを、ヘスス・マルチャマロとマルク・トリセス作のこの伝記漫画で辿り、コルタサルの世界と彼の文学の大筋を知る証人となる特権を得られる。コルタサルの読書と旅行、 子供時代、友人たち、初期の文章、ジャズ、パリ、ラ・マガとのパリの散策、そして猫好き。『石蹴り遊び』の作者コルタサルを、共感と賞賛に満ちたタッチで描いた不可欠の伝記物語。コルタサルをこんな風に見せてくれた者はこれまでいなかった。

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Jesús Marchamalo著『Cortázar』の表紙
ノンフィクション・その他

コルタ5ル

Cortázar

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宇宙に身を投じ、理解し、闇の中から光を採取する技術について知るための70枚の写真。空のイメージは、物語を聞かせ、神話を呼び起こし、問いを投げかけ、答えを夢見させ、この宇宙の錯乱の中で秘められた事実の暴露と虚構を混合させる。

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宇宙の錯乱。夜行性写真家の天文学的奇行

Delirio cósmico. Extravagancias astron ómicas de un fotógrafo noctámbulo

オスワルド‧フェリペ(フェルナンド‧フェリペ)

Oswaldo Felipe (Fernando Felipe)
Prames

たぐい稀なある饗宴の歴史。1972年11月。ルイス=ブニュエルはロサンゼルスにいた。ジョージ=キューカーはブニュエルを食事に招待したが、彼にはほかにどんな招待客がいるのかは知らせなかった。やって来たのはムリガン、ワイラー、ワイズ、カリエール、シルバーマン、ウィルダー、スティーブンス、ヒッチコック、マムーリアン。フリッツ・ラングは参加できなかった。ジョン・フォードは写真を撮る前に帰った。映画の巨匠がこれほど勢揃いした写真は、後にも先にもないだろう。

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天才たちの宴

El banquete de los genios

マヌエル‧イダルゴ

Manuel Hidalgo
Laure Merle d'Aubigné (A.C.E.R. Agencia Literaria)

本書は、とっつきにくい訓練プログラムをとりあげた学術書ではなく、遊びながら記憶力を鍛えるための一般書。読者が自分の記憶の弱点を知り、その弱点を強化するのに必要なトレーニングを自覚するための、記憶力を高めるさまざまなプロセス、作戦、テクニック、アドバイスを紹介する。あらゆる年代の大人向けの多数のゲームを収録。若い読者には、注意力や集中力や記憶力の強化に、中年の読者には記憶力を良好に保つために、高齢者には、認知症などのちょっとした症状をカバーするために役立つだろう。

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El libro de la memoria

アンへルス‧ナバーロ

Àngels Navarro
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