カミロ・セストのキャリアの中でピークを選ぶとすれば、それは1975年11月6日にマドリードのテアトロ・アルカラ・パレスで上演されたジーザス・クライスト・スーパースターのスペイン初演の日だ。自らプロデュースし、主演したこの作品は、スペインで初めて上演されたイギリス生まれのミュージカルであり、批判を浴びつつも5ヶ月にわたって上演されるという挑戦的な舞台となった。その数年前、カミロ・セストはすでにOTI(テレビ局)、アルメリア、ベニドルムの音楽祭に参加し、いずれも成功を収めていた。さらに大西洋を渡ってアメリカ大陸にも活躍の場を広げ、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチンで公演を開いた。この新天地では全ての首都で、その都市の劇場が彼を出演させようと競い合うほどであった。