新しいフラメンコを愛する人々に向けた解説書。純粋派と革新派の論争はあらゆる科学・芸術分野で見受けられるが、フラメンコの世界は特にその対立が激しい。著者はタイトルでその立場を明らかにし、純粋派がこだわる伝統的衣装を拒否してこそ存在意義を持つ、革新派のハイブリッドな性質を探究する。巨匠たちを否定することなく、絶えず再構築され、様々な栄養を取り込み、新旧の入れ替わりによって活性化する芸術として、フラメンコの理解をサポートする。本書は、世界で最も有名なスペインの音楽様式の将来を予見する、刺激的かつ明解なビジョンである。