コリは西サハラ砂漠の難民キャンプで暮らす耳の聞こえない少年。読み書きが何に役立つのか理解しないまま学校に通っている。おじの家の小さな柵の中で、キャラメル色のラクダの赤ちゃんが生まれる。コリはキャラメルと名付け、すぐに友だちになる。コリは口の動きから言葉を読みとることに慣れているので、ラクダが唇を動かすときは話をしているのだと考えている。こうして、コリは大切な友だちキャラメルの詩のような言葉を形にしたい一心で、字を書く練習をしはじめる。しかしある日、恐ろしいことが…