国際著作権のエージェントであるバルバラは、仕事で行き詰まり、パリに逃げた。落ち着き先は、特別なつながりのある祖母マルゴーの家。大雪の降った2008年のある朝、バルバラは祖母の家の赤いソファーで眠る、見知らぬ若者と出会う。人を一度も撮ったことがないという謎めいたカメラマンの彼は、バルバラが思いがけない調べ物をするのに手を貸すこととなる。
とんだ大騒ぎ! 魔法学校はお祝いムード。ドラゴンのシモンの誕生日で、超絶大パーティの準備中なのだ。でもケーキを焼いてる魔女のブルブハが大問題を起こしちゃった!!! ユーモアとすてきな驚きがたっぷり詰まった『Abracadabra, Cole de Magia(アブラカダブラ、魔法学校)』シリーズで、子どもたちは簡単な方法で愉快に本を読めるようになる。
ビティは、麻薬に侵されている。罪深い魔法使いの衣装、紫と悪徳を身にまとい、髪の毛には火がついている。口はない。だって、聖域のトイレで、聖体拝領をするのには目がひとつあればいいから。夜、金色の流れに引きずられ、黄色い妄想にとりつかれて現れ、悲愴な面持ちで一瞬立ち止まって星を眺める。液体や思い出が浮かび上がる。たった一滴のしずくが、ビティの青春を曇らせた。そしてそこで、ビティは友だちを待ち続けている。さよならも言わず永遠に行ってしまった友だちを。
846年、ローマ帝国の首都であるローマの街は廃墟と化し、なかば打ち棄てられていた。それでもローマは永遠の都で、教皇が統治し、ペテロ、パウロなど十二使徒の亡骸が限りない財宝に囲まれて眠っていた。カトリック教会はすばらしい財宝を隠している。
『México bordado(刺繍されたメキシコ)』での成功に引き続き、テキスタイルアーティストのヒメナ・ロメロが、技術的な観点からではなく、芸術的な表現の手段として、再び刺繍の製作に読者を導く。
月、惑星、星座が、自然やわれわれの住む世界に与える影響については、時代を問わず、誰もが耳にしたことがあるのではないだろうか。地球の衛星である月が潮の満ち引きや天候だけでなく、人間の行動や、動植物の生態にも影響を与えるのを、実際に見たり何かで読んだりしたことがあるはずだ。地上のあらゆるものへの天体の影響は現実に存在し、否定できない。
カミロ・セストとして世界的に知られるカミロ・ブラネス・コルテスは1946年9月16日、アリカンテ県アルコイ市の、貧しくも勤勉な家庭に生まれた。ラジオから流れるメロディーを聴きながら幼少期を過ごした彼は、やがて絵画や音楽に強く惹かれるようになり、生涯にわたりその情熱を持ち続けた。地元でロス・ダイソンというバンドを組んで行った活動で最初の成功を収めたのち、カミロ・セストは迷うことなく全てを投げうちマドリードに移り住んだ。
カミロ・セストのキャリアの中でピークを選ぶとすれば、それは1975年11月6日にマドリードのテアトロ・アルカラ・パレスで上演されたジーザス・クライスト・スーパースターのスペイン初演の日だ。自らプロデュースし、主演したこの作品は、スペインで初めて上演されたイギリス生まれのミュージカルであり、批判を浴びつつも5ヶ月にわたって上演されるという挑戦的な舞台となった。その数年前、カミロ・セストはすでにOTI(テレビ局)、アルメリア、ベニドルムの音楽祭に参加し、いずれも成功を収めていた。
不機嫌に始まったピルグリスの1日が、悪趣味なCM撮影を引き起こして終わるだけでなく、飼い猫がヒヨコに変装してしまうなんて、そんなことってあり得る? あり得るんだよ、だって車が自力で進み、子どもたちが宇宙服を着ていて、見えない朝食をとる青いウサギ村では、どんなことでも起こるから。ほんの小さな子どものころから共存してきた力のせいでいらいらすることと、なにか関係していたのかもしれない。