Enrique Vila Matas, Barcelona, 1948

エンリケ・ビラ=マタス（1948年バルセロナ生まれ）。現代スペインでもっとも定評があり、名高く、独創的な作家のひとり。ジャンル横断的な彼の作品は、常にそのオリジナリティと卓越したスタイルが際立っており、いずれも成功を収めている。代表作に『ポータブル文学小史』（平凡社、2011年）、『Suicidios ejemplares（模範的な自殺）』、『Hijos sin hijos（息子がいない息子たち）』、『El mal de Montano（モンターノの悪事）』、『Doctor Pasavento（パサベント博士）』、『パリに終わりは来ない』（河出書房新書、2017年）、『Exploradores del abismo （地獄の探検家）』、『Dietario voluble（移り気な家計簿）』、『Dublinesca（ダブリネスク）』、『Chet Baker piensa en su arte（チェット・ベイカー、自分の芸術を考える）』、『Aire de Dylan（ディランの空気）』、『Kassel no invita a la lógica（カッセルは女論理学者を招かない）』、『Marienbad eléctrico（電気仕掛けのマリエンバート）』、『Esta bruma insensata（この無分別な靄）』（Seix Barral、2019、当サイト2020年紹介作品http://www.newspanishbooks.jp/book/esta-bruma-insensata）。このほか、文芸エッセイも数多く出版。36言語に翻訳され、FILロマンス語文学賞、文芸推進賞、ロムロ・ガジェゴス賞、カタルーニャ文化賞、バルセロナ市賞、エラルデ小説賞、ララ財団賞、レテオ賞、スペイン王立アカデミー賞などを受賞している。