自伝的な物語。別の立場で生きられたらもっといいだろうなと感じる女性。別の役割での人生、今の自分とは違った感じだったらと。彼女は内省するうちに、自分の中にある女性的なものすべてを憎むように仕向けた社会的圧力、ジェンダーのレッテル、暴力的状況の中に、その原因を見つけることになる。『Mi vida sin rosa(ピンク無しの私の人生)』は、女性として生きることが意味するもの全てについて、家父長制社会において女性のジェンダーに属しながら生きるとはどういうことか、その役割にまつわるあらゆる固定観念について、そして彼女の体にのしかかる重い負担について、シスジェンダー女性(非トランスジェンダー女性)の視点から、ジェンダーの葛藤を描いた作品。リズ・ビアンクがFandogamiaのために初めて書いた本作品は、この本を手に取る人の感性を目覚めさせる、内省的で誠実な作品。ジェンダーセンシティブについてのチェックは、アンヘラ・マリア・ガリード(教育者、性科学者)が担当した。