ある病により終末期にあるエンマ・オルセンは、まもなく死が訪れるのを知り、人生最後の数か月と向き合っている。だが、作家であるエンマ・オルセンは、残された時間で、ある小説を仕上げようと決意する。正確にいうなら小説ではなく、彼女の人生における最も重要な年月、遅かりし青春時代の一人称の記録だ。オルセンは、長年隠してきた秘密の物語を語るために筆をとる。そして、彼女が生まれた、アメリカ中西部の忘れられた小さな町フェイスにもどる。
この小説が語る物語は、まったくありえなさそうだが、実際に起きたことだ。一流の国際的美術館、レイナ・ソフィア美術館は、1986年開館にあたって、北米の有名彫刻家、リチャード・セラに作品を依頼した。だが、38トンもある彫刻作品が、ある日突然……煙のごとく消えた。本書は、ノンフィクションと記録文学とナンセンスの間をいきながら、スリル満点に事件を再構成し、さまざまな疑問をわきあがらせる。
恐怖と不安と不信感を感じさせる不確かなもの。未知の、よくわからない、謎めいたもの。弊社の看板となったアンソロジー『Obscura, Diez relatos(オブスクラ 10の物語)』(本サイト2021年紹介作品。http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/obscura-diez-relatos)の第2弾。新たに私たちを、不確かなもの、隠されたもの、未知なるもの、すばらしいもの、震撼させるもの、神秘なるものへと導く。
地球の気候に重要な役割を持つ極地で、自然環境が劇的に変化している。これは気候変動への敏感な反応によるもので、極地外の緯度帯の気候、海洋、環境の動態に直接影響を及ぼす。この本は北極と南極に関する知識の現況―その地質学的進化、この領域における切迫した汚染問題、多様な陸域及び海洋生態系の特徴、過去の進化と将来の極地の気候―を包括的、学際的に提示することを目的としている。最終的な意図は北極と南極の類似点や相違点を面白く、だが明確に説明し、気候変動が極域に及ぼす変質について関心を持たせることにある。
老後は人生の一部であり、思ったよりもずっと早く始まる。ただ、それを後ろ向きにとらえる必要はない。むしろ老後は人生で一番楽しい時期かもしれない。とにかく全力を尽くして楽しむだけだ。老後を生き生きと過ごすことの大事さはよく耳にするが、大切な趣味を持つことが、人生を豊かに、そして老後を充実させる助けになることは知られていない。趣味とは単に自分の好きなことをするだけではない。刺激や生きる意欲を与えてくれることをするのも趣味といえる。
7歳以上を対象とした児童向け冒険シリーズ。色彩豊かなイラスト入りの120ページを超える本で、冒険、ミステリーなどが楽しめる。「やあ!僕はチャノ。双子の兄弟の名前はオスカル。緑色の不思議な隕石を見てから、僕たちはテレパシーを感じるようになったと親友のラウルとソニアに話したら、とても驚いた。それで彼らが最初に思いついたことがなんだかわかるかい? なんと捜査本部を作ることだったんだ! そんな時、ツインシティでは犬の失踪事件が相次いでいた。だからどうしたって? それが大いに関係あるんだよ。