内に秘めた創造力を解き放て! 最新の夢を絵に描こう。求める色が見つかるまで色で遊ぼう。草の上に寝っ転がって一番おかしな形の雲を描こう。横糸を組み合わせてワニやカメやシマウマの皮の模様を描こう。おもしろい髪形を発明しよう。板チョコで実験したり絵を描いたりしよう。デイヴィッド・ホックニー風のプールを描こう。建築家リカルド・ボフィルの建築物「赤い城壁」の影に色を塗り、アーバンアーティスト気取りで壁画を描こう……などなど、この本にはまだまだたくさん楽しいことが載っている。
本書は日本の文化に関心のある読者が喜ぶような、スペインと日本の芸術的な文化交流に関するエッセイをまとめたものである。2013年から2014年にかけて開催された日本スペイン交流400年周年、それに続く2018年の日本スペイン外交関係樹立150周年以来、スペインにとって日本という偉大な「他者」は、距離的に離れているにもかかわらず、自らの本質を映し出す合わせ鏡のような存在だと新たな関心が向けられるようになった。
若きエイレーネーは、アテネからコンスタンティノープルにやってきたとき、未来に何が待ち受けているかわからなかったが、やがて道は思わぬ方向に向かう。皇帝の妻であり母だった彼女は、衰退しながらもいまだ過去の栄光をとどめる東ローマ帝国の、紛れもない唯一の女帝となる。女性でありながら、少数の忠実な家臣とともにひとり厳格に、コンスタンティノープルから民と土地の運命を統べていく。