エルネストは恋人を見つけたいと思い、テレビのデート番組に応募した。が、相手はフェリックスという男の子だと聞いて、何が起きたのかわからずびっくりしてしまう。番組は業界でいうところの「偽の生中継-ストリーミング」で撮影が行われており、エルネストの抗議にもかかわらず、番組のディレクターは続行を決め、若い男ふたりはロマンチックなディナーに向うことになる。しかしこの混乱は見た目以上に複雑だった。話はさらにややこしさを増していくのだが…。
逃亡一家が戻ってきた!好評だったシリーズ1作目の続編。今回、F一家には驚くべき隠れ家が用意されていた。それは大都会の贅沢なマンション。おまけに稼ぎのいい仕事に、独創的な友人たち…しかしすべてが見た目通りというわけにはいかない。悪の組織「マンディブラ(あご)」は変わらず待ち伏せている。F一家は重要な証人として証人保護プログラムの元にあり、F一家の唯一のミッションは「目立たないこと」だということを忘れてはならない。
フランシスコ・フランコ(1939-75年までスペインを統治した独裁者)の生涯について、その誕生から死まで重要なエピソードに焦点を当てて描いたイラスト本。いまだ最近の話であり、多くの家庭においてタブー視されている我々の歴史の一時代が寓話的に描かれている。筆者が伝えたいメッセージは一目しただけでは伝わらないかもしれない。上質のワインをデキャンタするように、そしてそれが私たちの頭の中で醸し出されていくよう、練り込まれた作品。
もし時々、きみの小さな世界がズレてうまくいっていないと感じたら、ニムの仲間たちと旅してみよう。自分自身がいん石のように強く、星のようにきらびやかで、満月のように力強く宇宙のようにでっかいってことに気付けるはず。レジリエンスとは、難しい状況を前にしてもポジティブに自らを調整できる能力のこと。本書でニム、カタ、ココ、そしてオラフの世界を知れば、きみの世界にも彼らに共鳴する何かがあることがわかる。
マリオが急死した。妻カルメンは通夜の夜、ひとり、亡き夫に向かって5時間にわたって語りかける。その間、マリオはじっと沈黙を守る…。しかし、彼は死んだからといって妻の独白に耳を傾けるのをやめはしない。肉体はないが、彼は完全に状況を理解している。そして今度はマリオが戻ってきて、夢の中でこたえる番だ。
娘たちは裏切られた。復讐を果たすまでは生き延びなければ…。王に仕える凄腕の暗殺者である3人の娘たち、カタリーナ、クリスタル、ルアンヌには他にも才能があった――特別な能力があるのだ。しかし、祝賀会で隣国の皇太子を暗殺するという最後の任務で、娘たちは裏切られたことに気付く。今や彼女たちは標的となったのだ。いつもはひとの命を奪うことにたけている娘たちだが、この絶望的な状況下ではたして自分たちの命を守り通すことができるのか?
本書は類まれな本だ。集団的記憶と、頑なに守られてきた個人の秘密の間で生き残った伝説が解き明かされる。1935年1月、サンタ・クルス・デ・ラ・パルマで、街中が大騒動となる悲劇が起きた。事件の手がかりと、家長ミスター・サバス率いるアーティスト一家・ジョルジェビッチ家一族の証言により、スペイン内戦中、内戦後のトティ・サーカスの紆余曲折が際立つ、壮大な家族史が読者の前に繰り広げられる。これは小説スタイルの年代記。物語とニュースを興味深く織り交ぜ、写真素材が添えられている。
エンマ・クルスは弁護士で、刑法の教授。大学で講義をするために、ガリシアの小さな町メルロに引っ越す。そこに不幸な過去があったことなどまるで知らずに。彼女が村に着いた日は、ちょうどジロー姉妹が大地に飲み込まれたように忽然と失踪してから25年目の日だった。そうして、エンマは、メルロの住民が秘密を抱え、口を固く閉ざしていることがあることを知る。
銀河系の遥か彼方、退屈で孤独に飽きた宇宙人の女が地球に降り立つ決心をする。その目的は誘惑、肉欲、人間の愛の喜びを味わうことで、彼女の新たな使命、それは地球人の男とステディな関係になることだ。彼女をサポートする装置XOXOは、ガイド役として、彼女に人間の心と体の機能について説明するのが仕事。ところが、すぐに女は気が付く。全てが見た目ほど単純ではないこと、そしてカップルになるためには無限に暗号を解き規則を守る必要があるということに。
『La casa de fieras(動物園)』は、クロアチア最高の児童文学作家イワナ・ブルリッチ=マジュラニッチ(1874-1939)原作の童話。5人の兄弟(ふたりの男の子と3人の女の子)がある日、ペットたちと動物園をつくることにした。兄弟たちの考えは、ペットたちをエキゾチックな動物に変装させることだったのだが、ことは思うようには運ばず…。