エンマ・クルスは弁護士で、刑法の教授。大学で講義をするために、ガリシアの小さな町メルロに引っ越す。そこに不幸な過去があったことなどまるで知らずに。彼女が村に着いた日は、ちょうどジロー姉妹が大地に飲み込まれたように忽然と失踪してから25年目の日だった。そうして、エンマは、メルロの住民が秘密を抱え、口を固く閉ざしていることがあることを知る。ジロー姉妹に何が起こったのか? 死んでしまったのか? そしてもしそうなら、その責任は誰にあるのか? なぜ彼女たちの遺体は見つからなかったのか? 『Infamia(汚名)』は、見かけ通りのものは何もない心理スリラー。スリル満点のリズムを持った小説で、読者を魅了し、人間性の極限に導く。愛、憎しみ、狂気の物語。