ナディアは夫マルコスとともに購入した家「サ・マレア」の改装工事の進み具合を確認しにイビサに向かう。夫婦は最近しっくりいっていない。子供ができないことを、最初のうちふたりは問題にしていなかったが、今ではそのことをちょくちょく考えてしまう。だからナディアにとって購入した家のリフォームは、ふたりが必要としている平穏を見つけるためのきっかけだった。だがマルコスの気のなさが、ナディアを落ち込ませ、この家の元の持ち主、バレリオ・モンタルバン博士へ興味をそそられる。水中の考古学調査の日誌を通して、博士は何か重要なものを見つけていたかもしれない、そしてその死は事故ではなかった可能性がある、とナディアは推理する。ミステリーとアクション満載の物語。