友情や虚栄心、外見で人を判断しないことの大切さについての物語。森にひとつの小さな包みが現れる。動物たちは誰もが自分宛てのものだと思う。しかしみんなの予想に反してその不思議な小包は小さなトガリネズミに宛てたもので、中にはみんながアッと驚くようなものが入っていた。
ガブリエルとトニは9歳の夏休みに、家族と過ごすキャンプ場で出会った。ふたりは仲良くなり、また、同じ学校に進学したことから互いが親友といえる存在になる。しかし次第にふたりの友情は壊れ始める。果たして正義のためならば暴力に訴えることは許されるのか。トニの反対にあっても、ガブリエルは許されると信じ、それを証明しようとする。「覆面をした男がどこからともなく現れ火炎瓶を投げた。一瞬時間が止まった。人々は息を止め、騒音は掻き消えた。
ひとつの伝説から生まれた主人公の物語。フェリペ5世の時代、レティロ宮殿の庭師たちの間で、植えた花を変えてしまう小妖精の存在が噂になっていた。この物語の小妖精は不機嫌に目を覚ました。本来の陽気さを取り戻すために旅に出ることにする。旅の目的は、その多種多様性の中にすべてを美しく吸収する芸術のおかげで達成する。ユネスコの世界文化遺産に登録されている、計り知れない文化的価値と自然とが融和する空間であるレティロ公園・プラド美術館に収められたコレクションに関するシリーズの第一弾。
主人公の女の子は、父親にとって生まれたときからピンク色の王女さまだった。だけど女の子は、ピンクが好きだと思ったことがない。大きくなってお父さんにそう言うようになったし、おばあさんも説明してくれたが、どれほど言ってもお父さんはわかってくれない。ある日、女の子はいいことを思いつく。お父さんに眼鏡を買ってあげたのだ。それはあらゆるものが見える特別な眼鏡だった。お父さんがその眼鏡をかけると、娘が何年も前から言っていたことをようやく理解した。娘は王女さまだ、が、色については間違っていた。