信心深い娼婦、信仰心のない修道士、脚の悪いインディオ、高潔なならずもの。母は娼婦、父はイギリス人。空腹を追い払うための唯一の手段である苗字もない。
846年、ローマ帝国の首都であるローマの街は廃墟と化し、なかば打ち棄てられていた。それでもローマは永遠の都で、教皇が統治し、ペテロ、パウロなど十二使徒の亡骸が限りない財宝に囲まれて眠っていた。カトリック教会はすばらしい財宝を隠している。
国際著作権のエージェントであるバルバラは、仕事で行き詰まり、パリに逃げた。落ち着き先は、特別なつながりのある祖母マルゴーの家。大雪の降った2008年のある朝、バルバラは祖母の家の赤いソファーで眠る、見知らぬ若者と出会う。人を一度も撮ったことがないという謎めいたカメラマンの彼は、バルバラが思いがけない調べ物をするのに手を貸すこととなる。
『Unravelling History(歴史を紐解く)』シリーズの最新刊を見てみよう! パスクとロドリのユーモアあふれる新しい歴史本を読めば、眠るのを忘れて新しい世界が発見できること必至。世界神話の冒険や怪物たちの荒唐無稽な物語が展開される。細部まで作り込まれたフルカラーの目を引くデザイン。
ドゥルセはチョウのような、繊細で閉ざされた耳をしていた。チュール生地のような目を持ち、静かな美しい微笑みを浮かべていた。 時には怖かったり、苦しみや悲しみを感じたりすることもある。でも彼女の友だちは何とかしようと決意していた。これは盲ろうの少女ドゥルセと、彼女と世界との不思議な関係の物語。
人間は好奇心旺盛な動物である。知りたいという欲求と新たな資源の追求のために、私たちは山に登り、極地を制覇し、広大な海を渡ってきた。そして、その飽くなき探求心は宇宙にまで及んでいる。その先には、最後のフロンティアといえる火星がある。 科学、技術、想像力が、赤い惑星を知り、その最初の住民の生活を発見する壮大な旅のお伴だ。火星は、私たちにゼロからスタートするチャンスを与えてくれる。発射準備はOK? この分野の著名な専門家によって書かれた本。
ある日、風が迷子の手紙を見つけた。雨で封筒の文字が洗い流され、誰に宛てたものなのか、誰が書いたものなのかがわからなかった。でも、その手紙には「愛してる」という大切な言葉が書かれていた。そこで、風は手紙を空高く吹き上げ、強く、強く押した。その手紙は、きっと宛先を見つけ、愛されていると誰かに感じさせることだろう。でも、その手紙がいつも不機嫌で家に閉じこもっているネコ氏の頭の上に落ちるとは、風は想像もしなかった。 いつも? もしかしたら、言葉の力が彼の人生を変えるかもしれない。
高校入学を控えた少年の夏を、友情と家族を土台にして描く、イニシエーションの物語。しなやかで扱いやすい波がゆっくりと私たちに向かってきていた。ボードが垂直になるような第一波をうまく回避し、第二波に挑んだ。-さあマヌ! 漕ぐんだ! 頭の上で波が割れるかと思ったよ。
「ママとパパが一緒にいられなくなった理由を、小さな子どもに理解してもらうための絵本」 別れるってなに? 小さくてにこやかな主人公は、パパとママが一緒に暮らせなくなった理由に向き合う。くさいハムスターのブバのせい? いや、そうじゃないと思う。おもちゃを片付けないから? そうじゃないといいんだけど……それじゃ? 大人の事情はたいてい複雑だけど、何事にも解決策はあるもの。もし愛のサンドイッチがあるなら。アリシア・アコスタ作、エステル・ブルゲーニョ画の、別れのプロセスを描いた優しい物語。
マルは、親しかった人を亡くした経験がある女の子で、その喪失感をずっと抱きつづけている。困ったことにマルは自分の気持ちをうまく表現できず、怒ったり、泣いたり、遊ぶ気になれなかったり、何事もなかったかのように振舞うことがある。彼女は大きな秘密を抱えており、そのせいでおなかに刺すような痛みが走ることを誰も知らない。言えなかったことすべて、もう抱きしめられないこと、謝れなかったことを悲しく感じているのだ。ある晩、マルはすべてを変える夢をみる。