パグロ・グティエレスがグランタ誌によってスペイン語で書く最も優れた若手作家のひとりに選出されたのは、トルメンタ最優秀新進作家賞を獲得した小説第一作『Rosas, restos de alas(薔薇、翼のなごり)』(La Fábrica、2008)を出して間もないころだった。それ以来、出版する作品はすべてヒット。その傍ら講義や講演を行い、パネルディスカッションにも参加している。本書は初めて若い読者を想定し、特に教え子たちに敬意を表して書いた小説。