ドゥルセはチョウのような、繊細で閉ざされた耳をしていた。チュール生地のような目を持ち、静かな美しい微笑みを浮かべていた。 時には怖かったり、苦しみや悲しみを感じたりすることもある。でも彼女の友だちは何とかしようと決意していた。これは盲ろうの少女ドゥルセと、彼女と世界との不思議な関係の物語。