これはマテオとオルガ、そしてグーグルに宛てたエントリーシートの物語。ロボットに興味があるマテオは、人間同士の関係から価値がなくなるのではないかということを調べたくて仕方がない。数学者兼実業家のオルガは、統計モデルこそ物語であり、確率とは自由であることの最も正確な名付け方だと思っている。普遍的な物語が出会いと会話、相手の声を聞きたいと思う気持ちで構成されているという意味では、これはラブストーリーだ。
一番の親友が自分と同じく、サラという女の子に恋をしたとき、アドリアは感情の領域の内外で負けることをおぼえる。そのとき彼は尊敬するサッカー選手、レオ・メッシに手紙を書きはじめ、それが1冊の本になった。人生において10はとても重要な数字だ。読者は、アドリアやその家族や友だち、先生やコーチの日々の態度や行為が認められるに足るものかを判断することになる。ユーモアはあるか? もちろん。騒動は? それもある。落胆やフラストレーションは? そして克服がある。