ベレン・ゴペギ(1963年マドリード生まれ)はこの20年間のスペインを代表する小説家のひとりである。マドリード自治大学で法学の学士号を取得したが、弁護士になる考えはすぐに捨てて、マスメディアで文章を書く仕事を始めた。1993年、第1作となる小説La escala de los mapas(地図の縮約)を発表。好評を博し、多くの読者を獲得した。彼女の作品の特徴は吟味した言葉遣いと我々が生きる現実の妥協ない描写にあり、これによって読者はしばしば社会の一員としての立ち位置と自分が果たすべき役割を見直さざるを得なくなる。ベレン・ゴペギは一般向け小説、戯曲、ヤングアダルト向けフィクションの作者であり、複数の作品が映画化されている。