大きくなったら何になるか、まだ考えたことがないのなら、想像してごらん! スープやシチューをせっせと作っているか、アルファベットを教えているか、大人や子どもの病気をなおしているのか。楽しくて創意に富んだ、身近な話題の10の子ども向けお話からなるOroneta(オロネタ)コレクションの1冊。人体、季節、動植物、発明、職業、街など多くのテーマを、カルメン・ヒルがウィットに富んだ音楽的な文章で子どもたちにわかりやすく伝える。定評ある画家たちのオールカラーのイラストが感性豊かにページを彩る。
みんながミニモニと呼ぶモニカは、いろんなものに色をぬるのが大好き。青い空、ペンギン、ゴリラ……、だけど、まだキスには、色をぬったことがない。キスってなに色? スパゲティのトマトソースみたいな赤? きっとちがう、だって赤はおこった色だだもん……。それとも、大好きなワニのみどり? うーん、絶対ちがう! だって緑は野菜の色だもん。野菜なんて食べたくない。それなら? 最後にママが解決してくれる。それもいいね。
家族で休暇を過ごすため、海沿いの小さな村に出かけた少年ダニエル・ビリェナ。そこで神出鬼没の奇妙な若者と接触を持つ。彼はダニエルの夢のなかに入り込み、夢を悪夢そのものに変えてしまう力を持っていた。ある日ダニエルは差出人不明の手紙を受け取る。それは13語から成る警告の手紙だった。「死者に手を出すな。さもなければ、おまえもすぐにその仲間入りだ」そのときからダニエルは、死体や謎の人物や不可解なできごとがうずまく物語のなかに放り込まれる。そこでは、見かけ通りのものは何もない。
スペイン人セルバンテス=サアベドラによって書かれた小説。第1部の初版は1605年初頭に『才智あふれた郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の題名で出版された。スペイン文学及び世界文学を代表する作品で、最も多く翻訳された本のひとつ。1615年に『才智あぶれた郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ後篇』と題する第2部が出た。滑稽な描写によって騎士道や宮廷の伝統を脱神話化した最初の作品。最初の現代小説とされる。
凶暴な老犬、邪悪な枝を持つ木々、2匹の怪物から逃げるオオカミ、森で迷った白い子犬……。こういった冒険と驚きがいっぱいのこの物語は、家族とは、生まれたときに一緒だった人たちとは限らないことを教えてくれる。寄り添い、世話をし、愛し、ありのままのあなたを受け入れてくれる人こそが、時には家族となる。それが心の家族だ。
午後、しばらく釣りをしたあと「祖父はよく僕を自宅に連れていったものだった」。そこでこの物語の若き語り手は、釣り針の「後戻りのできない残酷さ」で傷ついた魚になることの意味を、海に向かっていた時以上によく理解する。しかし魚は「大きくても小さくても、強い歯があってもなくても」釣られないように最後の最後まで闘うということも思い知る。釣り糸のように透明で堅固な文体の本作品は、その決定的闘いのさ中に私たちを引きずりこむ。読者はまた、音の出るイラストという新たな仕掛けに出会う。
El Cementerio de los Ingleses(英国人墓地)でトレスは、ヨーロッパ、特に英国のロマンチックな旅行者たちがスペインを訪れていた時代へと我々を運ぶ。本書は、18〜19世紀、そして20世紀初頭に、外国人旅行者たちがスペインに見出した目新しさや異国情緒を映し出し、スペイン初のプロテスタント墓地であるマラガの英国人墓地のことと、そこに眠る人々の人生を語る。彼らこそ、南スペインの外国人居住地の魅力的なモザイクを形作る唯一無二のピースである。
とっても知りたがりの目、ソーセージの鼻、おしゃべりな口、うちわみたいな耳、足、手……、さあ、きみはどんなふう? 楽しくて創意に富んだ、身近な話題の10の子ども向けお話からなるRimar i somiar(詩を作って夢を見る)コレクションの1冊。人体、季節、動植物、発明、職業、街など多くのテーマを、カルメン・ヒルがウィットに富んだ音楽的文章で子どもたちにわかりやすく伝える。定評ある画家たちのオールカラーのイラストが、ページを感性豊かに彩る。
放課後、週末、夏休みや冬休み……。ずっと遊んでいられるって、なんて楽しいんだろう! 想像すればいくらでも遊びはある。どれが一番好き? 楽しくて創意に富んだ、身近な話題の10の子ども向けお話からなるRimar i somiar(詩を作って夢を見る)コレクションの1冊。人体、季節、動植物、発明、職業、街など多くのテーマを、カルメン・ヒルがウィットに富んだ音楽的文章で子どもたちにわかりやすく伝える。定評ある画家たちのオールカラーのイラストが、ページを感性豊かに彩る。
ゲイとして生きることは難しい。ゲイであることの素晴らしさを語る映画や連続ドラマ? ありのままの君を好きでいてくれる、今風の同級生? 無条件にきみを支えてくれる両親? 全部嘘っぱちだ。現実はそんなに甘くない。少なくともこの物語の主人公にとってはそうだ。ありのままの自分を受け入れてくれない人々のせいで、まさに地獄に置かれている。だが、事態がどうしようもなく紛糾したとき、主人公はひとりの都会の少年と出会う。世界に対する見方がまったく違う、その少年に助けられて、主人公は選択をせまられる。