ガリシア系アルゼンチン人のルイス・セオアネは、画家であり、文化を活性化させる起爆剤的な人物だった。本書は彼の幼少期からスペイン内戦により亡命を余儀なくされたときまでの半生を、コミック形式で描く伝記。
ジャンニ・ロダーリ、トミー・ウンゲラー、アストリッド・リンドグレーン、フアン・ファリアス、クリスティーネ・ネストリンガー、ロアルド・ダール、グロリア・フエルテスをそれぞれ主役とする7つの物語。現代児童文学史の重要作家たちにささげた、夢のような作品。著者は、主人公となっている作家たちが長いキャリアを通して培った独自の空想力や創造性を使って物語を紡いでいる。
Milo, um lobinho travesso e aventureiro, cresce pensando que um dia, de repente, será um lobo feroz.
メキシコ市に住み、ビリヤード用品の販売で生計を立てる野心家は、突然、中学で学ぶ彼の恋人が誘拐されたことを知る。少女を救出しようとの思いに苛まれ、メキシコの人身売買、女性の搾取の巣窟で彼女の行方を捜す。このようにして捜索が始まる本書『Solo que Marla no volverá(ただマルラは帰らないだけ)』はベラ・ブラウンの2作目で、最良の推理小説の要素がすべて盛り込まれている。著者はメキシコで最も時代を感じさせる若手小説家のひとり。
ペペとバレンティーナは今やお兄ちゃんとお姉ちゃん。ふたりには同じ心配事がある。妹だ。叫ぶし、泣くし、自分たちの部屋に入り込んできた耐えがたい生き物だ。ある晩、みんなが寝静まっている間、ペペは妹のベビーベッドで声がするのを聞く。けれども、妹はまだしゃべれない。「じゃあ、誰?」。ペペとバレンティーナはぞっとしながらも、命を得たぬいぐるみたちがとんでもない反乱を計画していることを知る。何があっても彼らの気持ちは変えさせられないだろう。