アウダルド・カルボネルは科学者チャールズ・ダーウィンの船、ビーグル号に乗ってすばらしい旅をする。その航海でふたりは、人間が今のような姿になった理由や、ヒトという種の進化の過程に刻まれた危険やできごと、火の発明から遺伝子工学までを説明してくれる冒険を経験することになる。エピソード満載のわくわくする進化史散歩だ。
校内のトイレでガラスの割れる音がした。カルロスは激しい音にハッとして、すぐさま駆けつけた。すると、学校一完璧な女の子、エステル・サンチェスが床に倒れ、頭にひどいけがをしていた。カルロスは、彼女のそばで思いもよらない奇妙な物体を見つけ、すぐポケットにしまい込んだ。その瞬間から、カルロスは不思議な冒険に巻きこまれ、何もかもが見た目とは違ってくる。ファンタジーと青春恋愛ストーリーの要素のもりこまれたミステリー仕立ての小説。現代社会における科学の限界について考えさせてくれる。
バベルの塔の建設者のうちのひとりの息子パリム4世は、バビロニアの図書館の火事で生き残ったとき、自分は不死身だと意識する。それからはさすらいの人生を送り、ホメロスのギリシャ、フェリペ3世のスペイン、ロシア帝国、1920年代のパリ、幻想的で文化主義の作家に染まったブエノスアイレスへと赴く。
子どもと、「トミー・ロカ」を子どもに読んでやりたい大人のための短いお話で、Historia del Gatito Mishifuz(猫のミシフスの物語)のプロローグにあたる。主人公のミシフスは小さい頃に捨てられ、スペインのコスタ・デル・ソルにある可愛らしい家の庭で見つかった猫。ミシフスを拾った家族はこれ以上猫を飼えないので、引き取ってくれる家族を探したところ、オランダで見つかる。
子どもが幸せに成長するための実践的アイデア集。感情的な葛藤をうまく解決し、課題を乗り越え、ポジティブに考えられるようになるために必要なスキルの伸ばし方を教えてくれる。物語のなかで主人公リタが、心と体の痛みに立ち向かう秘訣を教えてくれる。
ビンテージイラスト入りの古典童話。本文はヨーロッパ言語共通参照枠B1レベル相当のスペイン語でリライトされている。中級者・自立した言語使用者向け。該当レベルに合わせて本文中で目立たせた単語の語彙集つき。
1本の線が主人公のユニークな本。ある日、鉛筆で書かれたただの線が、方眼ノートの上を動き回るのにうんざりし、教室から抜け出すことにした。自由な世界に飛び出して、気分は最高! こうして線は町にたどりつき、高い山に登り、海を知り、恐ろしい海賊に出くわす。そこで読者は、物語の本当の主人公がレオナルドという名の少年だということに気づく。レオナルドは授業中に想像の世界に羽ばたいて、クラスメートが書き方の練習をしているあいだに、冒険の旅に出かけるのだ。
犬が子どもに噛みつくのを予防するために書かれた本。犬との間でトラブルが起きると、子どもは後あとまで大きな影響をひきずり、犬への信頼感をすっかり失ってしまうこともある(飼わなくなったり、さらに大きな結果にもつながりうる)。この本は、幼い子どもがペットの犬とともに暮らすために守るべき基本を教えてくれる。家庭で犬を大切にし、安全に楽しく犬と接する方法を、子どもたちは楽しみつつしっかりと学べる。
この物語の主人公は小さなサックス。楽器の習得は苦労がつきものだが、小さなサックスがお話のなかで、音楽のこと、習い始めの音楽の基礎を語る。他者とのコミュニケーションにおいて一番大切なのは、コミュニケーションが円滑で有意義なものになるような参考例や接点を探すことだとこの物語は伝えている。つまり、音楽を学ぶことを通して、人間関係や仲間意識、協力、友情、チームワークの世界を垣間見られる心あたたまるお話。