1本の線が主人公のユニークな本。ある日、鉛筆で書かれたただの線が、方眼ノートの上を動き回るのにうんざりし、教室から抜け出すことにした。自由な世界に飛び出して、気分は最高! こうして線は町にたどりつき、高い山に登り、海を知り、恐ろしい海賊に出くわす。そこで読者は、物語の本当の主人公がレオナルドという名の少年だということに気づく。レオナルドは授業中に想像の世界に羽ばたいて、クラスメートが書き方の練習をしているあいだに、冒険の旅に出かけるのだ。