21世紀の吸血鬼は昔とは違う。ドラキュラは『トワイライト』の登場人物のような悩める若者に取って代わられた。現代のバンパイアは中年の伯爵を葬り去り、若さや喜び、愛、女々しさを前面に押し出す。モンスターは人間の不条理を帯び、一方で世界は経済危機や政治抗争、SNS、感染症によって人の血を吸うようになった。本書は、トランシルバニアの城の伝説から映画で活気づく吸血鬼の再解釈に至るまで、神話の変容を分析。昔の子供は吸血鬼が怖かったが、今時の子供は吸血鬼になりたいのだ。
スペインの初期の女性パイロットたちの生きざまに着想を得て、マル・カンテロがすぐれた文体と人の気持ちに寄り添う繊細さで女性たちの勇気を描いた感動的な作品。今よりも女性の社会進出が困難だった20世紀を舞台とする、冒険、愛、未来への希望に包まれた物語だ。3人の女性、3つの物語、3つのとき、そして彼女たちに共通するたったひとつの夢、空を飛ぶこと。
ガチャン、ガシャン、シーッ、ドーン! コントロールを失った、乗り手のいないキックボードが本棚にぶつかって、本が棚から飛び散った。さらに悪いことに、物語の主人公たちも本から飛び出してしまった。セリア姫は自分自身で物語を進めて、たくさんの登場人物たちをそれぞれの物語に戻す手助けをしなければならない。型破りで意志が強く、勇敢。ピンチから救い出してくれる王子さまを必要としないお姫さまだ。
英国人の作家で1980年代から児童書を執筆している。過去にアンデルセン・プレス、リトル・タイガー・プレス、フランクリン・ワッツなど、多くの出版社から作品を発表し、42作品が中国語、韓国語、アラビア語など25以上の言語に翻訳されている。ラジオやテレビ、劇場用に脚色された作品もある。