ガチャン、ガシャン、シーッ、ドーン! コントロールを失った、乗り手のいないキックボードが本棚にぶつかって、本が棚から飛び散った。さらに悪いことに、物語の主人公たちも本から飛び出してしまった。セリア姫は自分自身で物語を進めて、たくさんの登場人物たちをそれぞれの物語に戻す手助けをしなければならない。型破りで意志が強く、勇敢。ピンチから救い出してくれる王子さまを必要としないお姫さまだ。この絵本は童話や読み物へのオマージュであるとともに、ジェンダーの平等や、伝説が強調するものとは別の側面から現実を見ることについて描いている。