少女マリアは両親とともにメノルカ島に着く。そこは、人が変化に順応しつつ、生涯暮らしていく多くの場所のひとつだ。新居は、灯台の見える家〈エル・カリプソ〉だった。マリアは、島のなかの、不思議な生活を送る人々が隠れている場所を探検しつつ、成長していく。みなの世話をやく尼僧、ふたりの恋人たち、小さなクラブのウェイターと知り合い、外国人旅行客にあふれ、豪華な食事やクルーズや事故があるホテルを探検する。本作は、半ば自立した幼少期へのオマージュである。
『シェアアパート(シェアハウス)』は、内側の小説。魔法と記憶と日常性が組み合わさった、風俗小説的中編。多くの思い出や経験を持つ5人の婦人の人生と、ひとりの若い娘の人生が交差する。主人公の娘は、婦人たちがシェアしているアパートになぜ、どのようにして自分が現れたのかわからない。
これまで不思議にも思わなかった謎に対する答えが見つかる本。今食べられている食物は最初から食用だったのか? カナリア諸島のバナナを北京で植えたら、そのバナナはカナリア産なのか、あるいは北京産? なぜ私たちは種無しスイカが欲しいのか。そして種無しスイカを植えるための種はどうやって手に入れる? 楽しみながら、例えば歴史の流れの中で植物の種がどのように変わっていったかといった様々な疑問を解くのに適した本。
本当に大切なことに関する愛らしい物語に、色彩豊かで楽しいイラストがついた本。昔あるところに、それは優れた賢者がいました。もう何も学ぶことがありません。そこである日、世界を巡る旅に出ました。多くの事を調べましたが、新しい発見はひとつもありませんでした。しかしある日ジャングルで何も知らないサルと出会います。さて、賢者はプラタノ(バナナの一種)とバナナの区別さえできないサルから何か学ぶことができるのでしょうか?
ウサギと出会ったミミズは、ウサギに自分のペットになってほしいと頼む。あまり気乗りしないウサギだったが、ミミズの説得とユーモア、そしてたくさんの木いちごに釣られて承諾することになりそうだ。この新作漫画シリーズの主役は、ピザが大好物で、溢れんばかりのユーモアセンスを持つという、ありえないようなミミズである。読者に自分の暮らしを紹介して見せるこの憎めないキャラクターの持ち主は、さらに驚くべきことに、抑えきれないほどの好奇心を抱え、他の動物と友達になりたいという望みを持っているのだ。
鬱は幼少期や思春期によく起こり、周知された健康問題だと思われている。だが、子供たちは自分の心身の不調を十分に説明することができないため、診断で発見されることはめったにない。両親や教師はこれを見極める重要な役割を負っている。ポズック・ビジは成人期に大きなダメージを与える子供の鬱を予防するためのプログラムである。いくつかの教育機関で実験的に開始され、効果が上がっている。また、このプログラムが大事にしているのは、子供の鬱症状の予防と8歳から10歳までの子供たちの感情面の改善である。
友情は壁をも乗り越えることを学ぶための物語。田舎に住むポングは幸せなロボット。無二の親友カミラが近くにいる。でもたったひとつ不満がある。それは心臓がないので胸が“ドキドキ”しないことだ。