4人の友からなる2組のカップル、そしてすべてを変えていくある喪失。著者の一連の代表的小説『El verano que empieza(始まりの夏)』、『Un año y medio(一年半)』 、『Los viejos amigos(旧友)』に続いて、本作は時の流れや愛、人生の浮き沈みを描く。男性2名、女性2名からなる4人の人物は、人生の本番が始まる前の思春期に知り合う。ソレールが、こまやかで映画的な特徴ある文体で描く物語は、読みだすと止まらず、忠実な読者の心をつかむ。
Occidente, llorarás por mí (⻄洋よ、お前は俺のせいで泣くことになる)は、⼩さな事件が発端となり、徐々に史上最⼤のジハーディスト(イスラム過激派)の脅威を明るみに出していく捜査を描いた推理⼩説。当初、型どおりの確認作業をしていた⼩さな事件が、氷山が少しずつ姿を現すかのように、国際的にも影響を与えるとんでもない様相を⾒せていく。政府の秘密情報部員という厳しい仕事で鍛え抜かれた主⼈公、ミゲル・アギーレがこの難事件の解決に挑む。