「15年も会っていないにもかかわらず、一昨日話したばかりのように感じる、見えない絆で結ばれている。友情とはこうあるべきだ」キムとラウラは大学で知り合った。ふたりが住む世界は全く違っていた。キムはバルセロナのグラシア通りにあるホテルのオーナーの息子。魅力的で人の目を全く気にしないおおらかな性格だ。一方ラウラは地方出身。素朴で理想主義者。そして人生で大切なのは細やかな気遣いだと分かっている。友情の絆で結ばれたふたりは共に笑い、楽しみ、前途に立ちはだかる障壁を乗り越えていく。それぞれの道が離れても支え合うことに迷いはない。たとえ遠くにいようと、再会までにどれだけの時を要しようと関係ない。彼らは何があろうと真の友達。希少な存在だ。