カルメレは獣医学生時代から、野生動物に関わる仕事がしたいとはっきり思っていた。その情熱は冷めることなく、43歳の今、彼女はボルネオ島(インドネシア)でオランウータンの保護と回復を目的とした大規模なNGOを率いている。本書では、自然とともにあった幼少期、学業、野生動物回復センターでの最初の仕事の日々、ボランティアとして働くためにジャカルタに降り立ったこと、そしてゴミの中で棒につながれるひどい生活を送っていた飼育下のオランウータン、ジョジョとの出会いが人生に与えた衝撃について語っている。
かつて義理の兄妹だったルベンとアマリアは、巨大マンションのエントランスでばったり会い、ずっと前から自分たちが同じ建物に住んでいたこと、どちらも自分が人生の主役と感じたことがないことを発見する。自分が傷つき、人を傷つけるのをおそれて、どちらも人が願うままに生きてきた。拒絶されるのを絶えず恐れながら、家族の枠に自分を当てはめようとしてきたルベンと、子どものころから姉妹とはりあってきた、利己主義で嘘つきのアマリア。
ドーゴ、オリビア(友だちからの呼び名はオリ)、ニコはスケートボーダーの仲間たち、通称ターボスケーターズ。彼らを主人公とする、話題になること必至のシリーズ第1巻だ。アクション満載で、ミステリーの味付けもある各巻で主人公たちは新たな冒険を繰り広げる。ドーゴはナイーブで新鮮な視点を持った、物語の語り手。最初の冒険となる本書では、ドーゴ、オリ、ニコの3人が村で開催されるスケート大会で優勝するために熱くなっている。しかし、休まず必死で練習する3人のプランに邪魔が入る……。