イラストレーション界のホープ、ベア・エンリケスによるインスピレーションに満ちた驚きの作品。主人公の猫は大胆で勇敢、思慮深いが、ときどきしっちゃかめっちゃかになり、なんといっても夢見がちだ。どこに行っても空想し、必要となるといつでも空想が働く。その空想力のおかげで、主人公は無限の世界を作り出すことになるが、現実は猫の考えるフィクションにまさっていた。この本のとりこになるのはなぜ? 1.いつも夢見ることの大切さをおしえてくれるから。
刻々と時間が過ぎていく中、連続殺人を阻むための唯一の手掛かりは、聖書の謎めいた数節だけだった。カステリョンの町の平穏な日々が、不気味な殺人によって乱される。無残に切り刻まれた男の死体が中心街のアパートに置き去りにされていた。ロマレス警察署長は事件解決のためにバルトロメ・モンフォルト警部に助けを求めた。前作『ファローラ広場の殺人』で語られるように、ふたりはかつてともに捜査したことがあった。被害者の身元特定で、死んだ男は、職業相談所の所長で、かなりの女好きで有名だったことが分かる。
マックスはスーパーヒーローに夢中だ。スーパ―ヒーローの本や映画、戦略型ゲーム、カード、フィギュア、ポスターは宝物で、友だちとよくスーパーヒーローの話をしている。特に気に入っているのはメガパワーだ。メガパワーはとにかくすごい女の子で、コンピューターをプログラミングしたり、爆弾の起爆装置を解除したり、何百万ものロボットを同時に制御したり、超人的な視力や途方もないパワーを持っている。女の子にそんなことをできるはずがないとみんなは言うけれど、そんなのかまわない。
9歳のミアが、大人になるという特別な冒険について語る。思春期に女の子の体はどう変化するの? 胸は? ブラジャーは? 脱毛って? 生理って? タンポンって? 主治医の小児科の先生がミアの疑問にすべて答えてくれる。大人になるのはすばらしい冒険で、それはよく知っていればいるほどいい! 内分泌学専門の小児科医が、思春期の変化について書いた本。イラストはクリスティーナ・ロサントス。
ナミビア、コンゴ、セネガル、ルワンダのアフリカ4か国を舞台に、私たちが知らない別の世界の残忍性と活気を生々しく綴った4つの物語。モーターソウルを物語を進める軸として、見えないアフリカの姿について書いた本。虐待、暴力、病気、英雄的行為、宗教、希望、魔力、迷信が、人や家族、コミュニティを繋ぎそして破壊する。「モーターソウルは不可侵の原始的なエネルギーだ。万策尽きた時、最終的に人間を動かす。モーターソウルは私たちをみな同等にし、私たちの意志で操れないが、私たちが最悪の状況に陥った時に現れる。
アンドレスは名前のない都会の街に住む。その街では毎日自殺者が後を絶たない。アンドレスは新聞の日曜版のライターだが、取り上げる記事と言えば低俗でくだらない話題ばかり。独身だが、今の日常を変えてまでパートナーを持つつもりはない。彼は自殺についての記事は書かない。今週のテーマは「高校の時の友人はどうなったか」だ。習慣に忠実なアンドレスは、職務を果たすために自らの過去にどっぷりと浸る。友達や別れた女たちがアンドレスの人生に蘇る。