ノラは24歳をほんの少しすぎたところ。とても勇敢で、ユーモアのセンスが抜群で、なにより人生を思い切り謳歌したいという果てしない欲求を持った女性。モダンな街バルセロナで映画を学ぶ学生のノラは、全く違ったタイプのふたりの男性にアタックされることになる。育ちがよく将来有望なシャビエルと、謎めいたセクシーなマティアス。
La casa del silenci(沈黙の家)は女性、クラシック音楽、バイオリンをめぐる小説。ベルリンでのあるコンサート中に物語は展開する。コンサートが今しも始まろうとしている。はりつめた空気。観客の中にいる老女の存在にオーケストラのメンバー何人かが落ち着かなくなる。彼女は何者か? 彼女との関係は何か? たくさんの物語がひとつになった小説。持ち主の手を離れ人手に渡った1台のバイオリン。亡命生活を余儀なくされたオーケストラ指揮者。家族を引き裂いた戦争。
電車の運転士が、4人の人物の死について許しを乞う手紙を残して自殺する。手紙の中で、犠牲者の中のひとりの子供について漠然と触れられている点が、「ヌエストロ・ティエンポ誌」の編集者ベロニカ・ローゼンタールの注意を引く。ベロニカは妥協を許さない生粋のジャーナリスト。真実と正義を追求することに情熱を燃やし、ヘビースモーカーで、酒に目が無く、妻帯者に弱い。ベロニカの調査を阻むことができるものは何もない。
没後3世紀半にして初めて、ベラスケスが「語る」。ガリシア出身の歴史家で、美術史学博士のフランシスコ・シングールは、セビーリャ生まれの偉大な画家ベラスケスの伝記を再構築するという難題に挑戦した。このディエゴ・ベラスケスの回想録は、正確な出典をもとに、控えめでありながらかつ真実を明かす語り口で書かれ、ベラスケス絵画の手がかりと、彼の思考の内奥を読者に伝え、17世紀スペインを忠実に描写した作品でもある。「内気で、プライバシーを大切にした画家の分析・伝記。
1937年5月、ゲルニカの爆撃後、何千というバスク人の子どもたちが戦争の残虐さを逃れ、亡命地に向かってサントゥルセの港から出発した。その中のひとり、8歳の少女カルメンは、ベルギーに住む、ロルカの翻訳家でもある作家の家に身を寄せることになった。カルメンは祖国から引き離され、その作家の家族のもとで育つ。第二次世界大戦が終結した日、養父が亡くなり、フランコ体制下のスペインに戻ったカルメンは、生まれた家で新たな生活を始める。
深く魅力的な文体で、恋をした状態について考察する小説。ほぼだれもが恋愛を有益なもの、ときには救済とさえ考えるがゆえに、恋愛においては、高貴で無欲な振る舞いから、大いなる横暴や下劣さまで、ほとんどすべてのふるまいが正当に思えるものだ。
あるところに、妖精やドラゴンや騎士、ファンタジーに出てくるありとあらゆるものがいるファンタジーの国があった。また、ある道を行くとたどりつける大きな町もあった。その道に「太った鬼」という宿屋があり、ラトン(ねずみ)という若者が働いていた。ある日ラトンはあやまって、悪い魔法使いカルデラウスの魔力を受け取ってしまう。どう使えばよいかわからない魔力……。魔法使いはあらゆる手を使って取り戻そうとし、とんでもない旅が始まる。
ファンタジー映画『指輪物語』、最近公開された『ホビット』から『はてしない物語』『オズの魔法つかい』『ファンタジア』『マジック・ダンス』『コナン・ザ・グレート』などの名画へのオマージュとして生まれた新しい本。『映画本3D』シリーズの主人公は5人の子どもたちで、5人で力を合わせて謎や追跡や挑戦に立ち向かっていく。羽のあるサル、魔女、小人……。脚本家が戻ってきた! ファンタジー映画の世界で、どんな驚きがきみを待ち受けているのか? 3Dめがねをかけて、この新しい世界を体験しよう。
ペルガミーノは、スラブの伝説的王国アンの図書館司書ミコーラの息子。消えた呪いの本、うぬぼれの強い巫女たち、よこしまな神託、昔の生き物や、夜の力のような古の力の物語。ある夜、ペルガミーノは父が吸血鬼に脅されている場面に居合わせる。父は吸血鬼のせいで、話す・読む・書くという大事な力を奪われてしまう。ペルガミーノは父を救おうと、家に住む悪魔と魔法をかけられたヒツジとともに危険な旅にのりだす。しかし道は罠に満ち、最後に恐ろしい吸血鬼と対決することになる。
ペルガミーノは、スラブの伝説的王国アンの図書館司書ミコーラの息子。消えた呪いの本、うぬぼれの強い巫女たち、よこしまな神託、昔の生き物や、夜の力のような古の力の物語。ある夜、ペルガミーノは父が吸血鬼に脅されている場面に居合わせる。父は吸血鬼のせいで、話す・読む・書くという大事な力を奪われてしまう。ペルガミーノは父を救おうと、家に住む悪魔と魔法をかけられたヒツジとともに危険な旅にのりだす。しかし道は罠に満ち、最後に恐ろしい吸血鬼と対決することになる。