若く美しいアウロラは、混乱のスペインと苦しかった過去を後に残し、メキシコに居を移して、裕福なビヒル=デキニョネス一族のベビー・シッターとして働くことにする。時は1941年。メキシコの雰囲気は、アウロラが逃れてきた陰鬱なスペインとは全く違っていた。ダンス、パーティ、大オーケストラ、そしてなんといっても映画産業が隆盛期で、メキシコの映画スターたちはハリウッドのスターたちと競っていた。アウロラは彼女の本当の将来は、戦争の恐怖に打ちひしがれたスペインではなく、メキシコにあると理解する。