ファンタジー、風俗小説、社会派小説、未来小説、ユーモア小説のアンソロジー。九番目の芸術であるマンガ(コミック)を知るのにもよい。
さまざまなテーマをカバーしたこれらの短編は、実験に開かれたすぐれたラボラトリーとなっている。グーグルの時代において、コミック、短編映画、短編小説など、さまざまな魅力のある形式のこれらの作品は、読者に瞬時に満足を与えるかっこうの手段である。
この世にやってきたすべての恐怖心は、かたすみにみな身をよせあい、ちぢこまっている。しかし、その恐怖心はどこで生まれ、どこで死んでいくのだろう。恐怖心は何でできているのか。それらのことは、何もわからない。ただひとつ確かなのは、最も悪い瞬間に、恐怖心が表に出てくることだ。本書は、2010年の世界哲学の日にパリのユネスコで発表され、出版社のホームページでも配信されている。