ホルヘは英語を上達させるためにスペインからスコットランドの地へ行き、ネス湖の近くの村の農場でホームステイしている。日々はおだやかに過ぎていくかに見えたが、間もなくホルヘや友だち、ホルヘが好きになった女の子のアナベラの身の安全をおびやかす謎に巻き込まれる。湖に住む怪物の伝説に加え、おかしな行動をとる村人もいる。
ワインになりたくてたまらない、せっかちで元気いっぱいのひと房のブドウの物語。次々と姿を変えながら続くブドウの旅を通して、読者はブドウのしぼり汁やワインの作り方を学ぶことができる。めずらしいエピソードやブドウの収穫に関する用語、ワインにまつわることわざや成句、早口言葉も収録。
1097年4月12日。ドーノックの小さな城に、背が高い痩せた男が到着する。背中が少し曲がり、鼻が奇形の男。スコットランド王マクベスの息子、マクベスだ。彼がやってきた目的は、バンクォーの息子フリーアンスに会うためだ。罪と血の歴史がふたりを結んでいる。王の座を手に入れるための陰謀で、罪を犯したマクベス王は復讐によって首をはねられて死んだ。それから40年の時が流れる。60代になり、足元さえおぼつかないふたりの老人は今何をしようというのか? 短剣抜きの決闘。
インディアスへ旅立ち、新大陸を発見したときのコロンブスの確信に満ちた態度からは、数々の疑問がわいてくる。コロンブスは、なぜそこまで自信を持ってその航路を進めたのか? この点に関しては諸説あるが、どれも立証はされていない。コロンブスを取り巻くすべてのことは謎に包まれている。一説によれば、コロンブスは総督の娘フェリパ・モニス・デペレストレーリョと結婚してマデイラ島に滞在していたとき、マルコ・ポーロが陸路で辿ったよりも短い航路をなんとかしてたどれないかと思案していた。