このサイレンスコミックはアングレーム「24時間漫画コンテスト」で制作したもの。コンテストの規則は、美術館が舞台であり24ページで24時間以内で仕上げられた作品であること。
僕はたしか19時間で仕上げました。
2、3本のかなりさびれた通り、それだけがハバナのチャイナタウンの名残だ。キューバ人の元刑事マリオ・コンデはそこに足を踏み入れた途端、何年も前、1989年に既に来たことがあるといやでも思い出す。魅力的な警部補のパトリシア・チオから不思議な事件を解決するために手を貸してくれと頼まれたのだった。ペドロ・クアング老人の殺人事件。老人は指1本が切りとられ、胸に丸と2本の矢の絵を刻んだ状態で、首を吊って発見された。これはサンテリア教(キューバの民間信仰)の儀式だった。
本書はバルセロナのとある出版社でゴーストライターとして働く女性の物語。独特のユーモア感覚で、エンパル・モリネーは驚くべき物語をつくりあげ、その登場人物たちに現代の出版界を浮き彫りにさせる。複数のストーリーがからみあう、ユーモアと皮肉たっぷりの小説。
プロスペル・メリメが1870年にカンヌで死去した後、彼の書斎で下書き、草稿、出版を意図していたかどうか定かではない未完成原稿などが見つかった。
ある町に入りこんだ12の命。彼らを生かしておくか、運命にまかせるか、意見が分かれた空想上の生き物たちの都。悪夢か、はたまた奇跡を呼ぶ赤い月の到来を、みなが待っている。
それは、ロカバランコリア王国の最後の希望、王国の失われた栄光をとりもどす唯一の機会。しかし、希望ははかない。30年の間、連れてこられた若者はひとりとして生きのびられなかった。30年の間、ひとりとして生きのびて赤い月を見た者はいない。
エリカがアイデンに出会った日、ふたりともほんの子どもだったが、エリカは言い知れぬ強い衝撃を感じて逃げだした。逃げる途中でエリカはドラゴンと出会い、それがもとで「ドラゴンの貴婦人」となる。その首に賞金がかかった、なぞに包まれた正義の旗手だ。
十代のスペイン人女性作家が書いた、愛とファンタジーの感動の物語。
エリカがアイデンに出会った日、ふたりともほんの子どもだったが、エリカは言い知れぬ強い衝撃を感じて逃げだした。逃げる途中でエリカはドラゴンと出会い、それがもとで「ドラゴンの貴婦人」となる。その首に賞金がかかった、なぞに包まれた正義の旗手だ。
十代のスペイン人女性作家が書いた、愛とファンタジーの感動の物語。
48歳の女性精神科医ネスは、異常に速い時間に追いまくられるプレッシャーを感じながら暮らしている。郡部の町の外科医の娘であり、その一族は、速い者と遅い者の、2つのカテゴリーに分かれている。
姿をかくし、見ることはできないが、そいつはいつもそこにいて、じっと君を監視し、きみのすべての言動をスパイしている。吸血鬼ではないが、君から栄養をとり、君に依存し、身をひそめて君を利用する。そしてその間にも、休むことなくどんどん成長する。寄生虫のように。寄生虫作戦とは、他の種の体内に潜んで、殺しはせずに栄養をすいとること。動物にも植物にも多種の寄生生物が存在するが、こいつは君が一度も耳にしたことがないやつだ。最も恐ろしい悪夢の中ですら想像できないような寄生虫。
生き埋めにされた人間、謎の失踪をとげた若者、期待どおりの結果を得られない偽のスピリチュアルセッション、悪魔的存在に支配され、ふたりの奇妙な人物に封鎖されているアマゾン奥地の忘れられた村……時は来た。恐れていた時代が目前にせまり、その前兆として、地球上のあらゆるところで尋常でない出来事が起こる。黒い境界線とは何か? 身も凍るそのこたえは、知らないほうが身のためかもしれない。