パコ・ロカが描く四十男の日常――それは、ようやくかなえた子どものころからの夢、パジャマを着たまま1日中家のなかで過ごす生活だった。多分に著者の自伝的要素を含んだ、テレビのコメディー・シリーズ『となりのサインフェルド』を思い起こさせるこの作品は、爆笑より、にやりとする笑いを誘う。