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歴史小説、冒険小説、私小説、スリラー、それにロマンス小説の要素まで盛りこんで書かれた35Muertos(死者35人)は、ある敗残者を襲った不幸の数々と、かつて彼を見知っていた何十人もの人々の物語を通じて、ここ40年間のコロンビアを描きだす。闘争に敗れた革命家、マチスモを標榜するゲリラたち、怒りに駆られて徒党を組む者、ボレロの得意な民兵たち、愛人に裏切られた麻薬の売人、極寒の地をめざした亡命者、行方不明者、お祭り騒ぎに明け暮れる恵まれた人々に至るまで、さまざまな人間がうごめくこの小説は、どのページも活力と悲劇がたぎり、それらがつねに絡みあってコロンビアの残虐な歴史を紡いでいく。めくるめく語り口に彩られたこの小説は、間違いなく新しいラテンアメリカ文学を代表する一作となるだろう。
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文学
死者35人
35 muertos
セルジオ‧アルバレス
Sergio Álvarez
Guillermo Schavelzon & Asoc. Agencia Literaria
いつも夏を過ごす小さな村へトマスが家族と一緒に行ったとき、青年期特有の彼の緊張感は後戻りできないところに達していた。突然、ひとつながりになってさまざまなことが起こる。性と暴力への目覚め、死、違反… トマスは知性が行動におきざりにされてしまっているのを閃光のように悟るが、勢いにさからえず、とうとう自分で自分を許せない行為をするにいたる。そしてその時、自分を裁き、許してくれる唯一の人の前に座らなければならないと感じるのだった。 暴力的でどっちつかずで無防備な若い年代を巧みに描いた、価値ある小説である。
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文学
8月、10月
Agosto, octubre
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Editorial Anagrama
作家アーサー・コナン=ドイルが、その主要作品に見られる分析精神と相反する、風変わりな妖精信仰を持つに至った動機とは何だったのだろう? ティンカーベルがネバーランドから容赦なく追放されたとき、ピーターパンはどうやって過ごしたのだろう? モビー・ディックの背に突き立てた、自分自身の銛の綱に絡まり、海に沈んだエイハブ船長は死んだのか? フランケンシュタイン博士がその恐ろしい創造物に命を吹き込むにあたって、本当に効力を発揮した手段は何だったのか? 切り裂きジャックの真の犯罪動機とは? ジミニー・クリケットはその謎めいたカバンのなかに何を入れていたのだろう? これらすべての物語の間に、何らかの関係はあるのか? 書簡、自伝、日記の形をとり、あふれんばかりの想像力と比類ない手法でもって書かれたこの小説では、ここに挙げた問いをはじめとする様々な疑問が次々と解き明かされる。
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文学
軽やかに陽気に
Alada y riente
ヘスス‧ベンゴエチェア
Jesús Bengoechea
Armaenia Editorial
ビーチが安らぎの場所だった時代があった。究極の観光の時代にあって旅行者は別のスリルを求めている。ロック・グループ「ロス・エストラディタブレス」の元メンバー、マリオ・ムリェールは、カリブ海に妄想めいた可能性を見いだす。「恐怖の悦楽」だ。 彼は巨大なサンゴ礁の海岸に、コントロールした危険を提供するリゾート「ラ・ピラミデ」を建設する。だがやがて、ひとりのダイバーがアクアリウムの水槽の前で死んでいるのが見つかる。 ムリェールは宿泊客の性格を知っている。毒グモを育てている者、ロシアン・ルーレットに興じる者、マヤの生贄儀式を現代に復活させたがっている者。そして岩礁では、きゃしゃな魚が尖った岩の間を泳ぐ。 人生に強烈な刺激を求めた結果、生じるダメージについての考察。読者を夢中にさせるこの小説で、フアン・ビジョーロは新しいエコロジーを描く。気候変動がホテルを空っぽにするが、資金洗浄が幻のエンポリウム(交易の中心地)としてホテルを生まれ変わらせる。 しかし、Arrecife(岩礁)は、友情と愛と解放の物語でもある。
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文学
サンゴ礁
Arrecife
フアン‧ビジョロ
Juan Villoro
Editorial Anagrama
アルツェレカは橋のたもとの薄暗い場所にある古くて大きな農家だ。その家を頑なに支配している寡婦のサビナ・ゴヘノラもこれまた老女である。同居人で片足を切断して障害者となった義弟のヘンリーも、当然その支配下にある。サビナの子どもたちは、母親の日々の生活を少しでも楽にしようと懸命だ。しかし、自分以外の人間が定めた道を歩みたくないサビナは、あらゆる快適さを拒否する。彼女の愛情の対象は共に過ごす羊や犬と猫だけだ。家族との間にあるのは疑惑と緊張感、隣人との間には言い争いと妬みばかり。人生の終わりの迎え方に対して抗う厳しくも正直な田舎の女の姿をアムリサが的確かつ力強い筆法で描く。そこで主人公につけられたあだ名が〈手なずけられない女〉だが、それでもサビナの独立心が強い性格と因習を拒む姿勢を描くには言葉足らずだ。
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文学
手なずけられない女
Basa
ミレン‧アムリサ
Miren Amuriza
Consonni Ediciones
ふたりの出会いは公園だった。もう直ぐ14才になる少⼥カシとかなり年上の男性エル・ビエホ。この偶然の出会いはその後何度も繰り返されることになる。彼⼥は学校の強制から逃げているうえに周りの⼈々と交流できずにいる。⿃を眺めることやニーナ・シモンの歌を聴くことが好きな彼は仕事がなく、複雑な過去を引きずっている。世間からはじき出され傷ついたふたりは、不適切で世間からは認められない、疑わしい関係を築いていく。⼈々の推測が真実かどうかは別として、無理解や拒絶反応を引き起こす関係だ。読者をはぐらかし、強迫観念を抱かせ、居⼼地の悪さを感じさせるようなストーリー。しかしタブーや⼤⼈の世界へ飛び込む恐怖、社会的規範に順応することの難しさなどが克明に描写され、読者を引き込む不思議な⼒を持った小説だ。
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文学
パン顔
Cara de pan
サラ‧メサ
Sara Mesa
Editorial Anagrama
ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。
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文学
木喰い虫
Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency
母であることは、ほとんどの場合幸福と結びつけられるものだが、ときには悪夢にも変わりうる。公園で遊んでいた息子が行方不明になった母と、わが子として育てるためにその子をさらった女の場合がそうだ。深刻な肉体的・感情的不安定さを背景に、同じ子ども――最初はダニエルという名で、その後レオネルと名付けられた――の母である女たち、そして同じ空虚感を抱えた母たちの物語が、親密さ、家庭内暴力、社会の不平等、孤独、寄り添うこと、罪と愛に対して我々が持つ先入観を私たちに突きつける。
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文学
空っぽの家
Casas vacías
ブレンダ・ナバロ
Brenda Navarro
Sexto Piso España
「チャピン」とはスペインの上げ底サンダルの⼀種だが、中南⽶の⼤部分では「チャピン」と⾔えばグアテマラ⼈のことを指す。軽蔑を伴って投げかけられることもあれば、誇りを持って⽤いられることもある。⼆重の使い⽅ができる呼称が、心を傾け作り上げられたこのジグソーパズルのような小説を解き明かすひとつのカギを読者に与えてくれる。 エドゥアルド・ハルフォンの中の⽂学、それは彼の磁⽯に引き寄せられる断⽚、私的で断⽚的な伝記としての物語、伝統と他者性、造語、幼少期の沈黙を反映した絵のような表現。そして暴⼒、暴⼒の祭典、未知の幸福な⾕のような破壊、それ以外の何物でもない。
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文学
チャピンの授業
Clases de Chapín
エドゥアルド‧ハルフォン
Eduardo Halfon
Fulgencio Pimentel Editorial
翻訳出版済
Cròniques de la veritat(隠された真実クロニクル)はカルデルスの小説の中でカギとなる作品であり、スペイン内戦後の読者にとって、すばらしい作家の登場であった。カルデルス独特のユーモアと幻想は年月とともに強くなり、深くなり、あいまいさを増していった。そのあいまいさはエドガー・アラン・ポーから、ルイジ・ピランデルロ、マッシモ・ボンテンペッリを経てフランツ・カフカにつながる幻想文学をいつもとりまいていたあいまいさである。
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文学
隠された真実クロニクル
Cròniques de la veritat oculta
ペラ‧カルデルス
Pere Calders
Edicions 62, S.A.
本書は、詩人ルル・ソトゥエラのバランス良い短編集で、フリオ・シルバが挿絵を描いている。これら25編の短編に共通する特徴は、深い心理表現、人間の不安、ブラックで辛辣なユーモアである。それに加え、Les discours du Pince-Gueule (パンス・ゴールのスピーチ、1966年)、 La vuelta al día en ochenta mundos (80世界一日めぐり、1967年)、 Último round (最後のラウンド、1969年)などフリオ・コルタサル作品の挿絵を手がけてきた、80歳を超えるフリオ・シルバの挿絵により、かけがえのない1冊となった。我々人間をめぐる存在の問題に、著者は優しく、人間的に、深く、そしてユーモアを持って向き合い、どの短編も楽しく、健康的で、興味深い体験になっている。知性と繊細さをもって書かれた物語で、的確で絶妙な筆運びにより、我々は登場人物の内面に入りこみ、感動し、楽しみ、心をふるわせる。
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文学
不可能のクロニクル
Crónicas de lo imposible
ルル‧ソトゥエラ
Lur Sotuela
Eneida Editorial S.L.
大自然、独自のルールに従う女性たちだけが住む1軒の家、見知らぬ女。そこへ最近やってきたのは、車がガス欠になり、扉の閉ざされた家しかないでこぼこ道に迷いこんだコロ・マエだ。都会育ちの彼女は、何もかもに見放された状況で何もわからないまま、俗世から離れて独自のルールのもとで数名の女性たちが暮らす家、ベタニアにたどりつく。その家の地下で寝泊まりしているグロリアに、泊まっていくよう強引に誘われ、ほかの女性たちにもそれとなく勧められたのと、くたびれ果ててどうすることもできなかったことが手伝って、コロ・マエは、女性たちが支配する、その野蛮な場所から出ることができなくなる。女性たちが彼女をひきとめているのか。それとも、無能感に彼女が屈したのか。惨事の領域へ、原初的驚きを伴う警戒と詩的恐怖の状況へと読者をひきずりこむ感覚的小説。
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文学
野獣と鳥類の
De bestias y aves
ピラール‧アドン
Pilar Adón
Galaxia Gutenberg SL
歴史小説、冒険小説、私小説、スリラー、それにロマンス小説の要素まで盛りこんで書かれた35Muertos(死者35人)は、ある敗残者を襲った不幸の数々と、かつて彼を見知っていた何十人もの人々の物語を通じて、ここ40年間のコロンビアを描きだす。闘争に敗れた革命家、マチスモを標榜するゲリラたち、怒りに駆られて徒党を組む者、ボレロの得意な民兵たち、愛人に裏切られた麻薬の売人、極寒の地をめざした亡命者、行方不明者、お祭り騒ぎに明け暮れる恵まれた人々に至るまで、さまざまな人間がうごめくこの小説は、どのページも活力と悲劇がたぎり、それらがつねに絡みあってコロンビアの残虐な歴史を紡いでいく。めくるめく語り口に彩られたこの小説は、間違いなく新しいラテンアメリカ文学を代表する一作となるだろう。
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死者35人
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8月、10月
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アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Editorial Anagrama
作家アーサー・コナン=ドイルが、その主要作品に見られる分析精神と相反する、風変わりな妖精信仰を持つに至った動機とは何だったのだろう? ティンカーベルがネバーランドから容赦なく追放されたとき、ピーターパンはどうやって過ごしたのだろう? モビー・ディックの背に突き立てた、自分自身の銛の綱に絡まり、海に沈んだエイハブ船長は死んだのか? フランケンシュタイン博士がその恐ろしい創造物に命を吹き込むにあたって、本当に効力を発揮した手段は何だったのか? 切り裂きジャックの真の犯罪動機とは? ジミニー・クリケットはその謎めいたカバンのなかに何を入れていたのだろう? これらすべての物語の間に、何らかの関係はあるのか? 書簡、自伝、日記の形をとり、あふれんばかりの想像力と比類ない手法でもって書かれたこの小説では、ここに挙げた問いをはじめとする様々な疑問が次々と解き明かされる。
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サンゴ礁
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Juan Villoro
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アルツェレカは橋のたもとの薄暗い場所にある古くて大きな農家だ。その家を頑なに支配している寡婦のサビナ・ゴヘノラもこれまた老女である。同居人で片足を切断して障害者となった義弟のヘンリーも、当然その支配下にある。サビナの子どもたちは、母親の日々の生活を少しでも楽にしようと懸命だ。しかし、自分以外の人間が定めた道を歩みたくないサビナは、あらゆる快適さを拒否する。彼女の愛情の対象は共に過ごす羊や犬と猫だけだ。家族との間にあるのは疑惑と緊張感、隣人との間には言い争いと妬みばかり。人生の終わりの迎え方に対して抗う厳しくも正直な田舎の女の姿をアムリサが的確かつ力強い筆法で描く。そこで主人公につけられたあだ名が〈手なずけられない女〉だが、それでもサビナの独立心が強い性格と因習を拒む姿勢を描くには言葉足らずだ。
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手なずけられない女
Basa
ミレン‧アムリサ
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Cara de pan
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Sara Mesa
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エドゥアルド‧ハルフォン
Eduardo Halfon
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野獣と鳥類の
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Pilar Adón
Galaxia Gutenberg SL

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死者35人
35 muertos
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Sergio Álvarez
Guillermo Schavelzon & Asoc. Agencia Literaria

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8月、10月
Agosto, octubre
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Editorial Anagrama

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軽やかに陽気に
Alada y riente
ヘスス‧ベンゴエチェア
Jesús Bengoechea
Armaenia Editorial

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サンゴ礁
Arrecife
フアン‧ビジョロ
Juan Villoro
Editorial Anagrama

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手なずけられない女
Basa
ミレン‧アムリサ
Miren Amuriza
Consonni Ediciones

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サラ‧メサ
Sara Mesa
Editorial Anagrama

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Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency

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Casas vacías
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Brenda Navarro
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チャピンの授業
Clases de Chapín
エドゥアルド‧ハルフォン
Eduardo Halfon
Fulgencio Pimentel Editorial

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ルル‧ソトゥエラ
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