Cròniques de la veritat(隠された真実クロニクル)はカルデルスの小説の中でカギとなる作品であり、スペイン内戦後の読者にとって、すばらしい作家の登場であった。カルデルス独特のユーモアと幻想は年月とともに強くなり、深くなり、あいまいさを増していった。そのあいまいさはエドガー・アラン・ポーから、ルイジ・ピランデルロ、マッシモ・ボンテンペッリを経てフランツ・カフカにつながる幻想文学をいつもとりまいていたあいまいさである。