過去のおすすめ書籍

作家アーサー・コナン=ドイルが、その主要作品に見られる分析精神と相反する、風変わりな妖精信仰を持つに至った動機とは何だったのだろう? ティンカーベルがネバーランドから容赦なく追放されたとき、ピーターパンはどうやって過ごしたのだろう? モビー・ディックの背に突き立てた、自分自身の銛の綱に絡まり、海に沈んだエイハブ船長は死んだのか? フランケンシュタイン博士がその恐ろしい創造物に命を吹き込むにあたって、本当に効力を発揮した手段は何だったのか? 切り裂きジャックの真の犯罪動機とは? ジミニー・クリケットはその謎めいたカバンのなかに何を入れていたのだろう? これらすべての物語の間に、何らかの関係はあるのか? 書簡、自伝、日記の形をとり、あふれんばかりの想像力と比類ない手法でもって書かれたこの小説では、ここに挙げた問いをはじめとする様々な疑問が次々と解き明かされる。

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文学

軽やかに陽気に

Alada y riente

Armaenia Editorial

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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ノンフィクション・その他

アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

海の中で出会うという一見単純なことが、登場人物それぞれの心に葛藤を生む。恥ずかしさ、恐怖、拒絶…。解決するためには、深い海にもぐり、隠れた宝を探し、目を開けて、よく注意して見るしかない。そうすることで、自分に何ができるか、人生はいかにすばらしいか、何がほんとうに大切かが見つかるだろう。多くの読み方ができる、心に訴える感動的な物語。子どもや大人に、内面の葛藤に愛情と自信を持って立ち向かうよう促す。

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児童書・YA

波の下で

Bajo las olas

Editorial Flamboyant

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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ノンフィクション・その他

バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
Contraediciones

アルツェレカは橋のたもとの薄暗い場所にある古くて大きな農家だ。その家を頑なに支配している寡婦のサビナ・ゴヘノラもこれまた老女である。同居人で片足を切断して障害者となった義弟のヘンリーも、当然その支配下にある。サビナの子どもたちは、母親の日々の生活を少しでも楽にしようと懸命だ。しかし、自分以外の人間が定めた道を歩みたくないサビナは、あらゆる快適さを拒否する。彼女の愛情の対象は共に過ごす羊や犬と猫だけだ。家族との間にあるのは疑惑と緊張感、隣人との間には言い争いと妬みばかり。人生の終わりの迎え方に対して抗う厳しくも正直な田舎の女の姿をアムリサが的確かつ力強い筆法で描く。そこで主人公につけられたあだ名が〈手なずけられない女〉だが、それでもサビナの独立心が強い性格と因習を拒む姿勢を描くには言葉足らずだ。

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文学

手なずけられない女

Basa

ミレン‧アムリサ

Miren Amuriza
Consonni Ediciones

0歳から100歳(と、それ以上)の子どもが持つ権利十か条を、詩の形でまとめた本。勇敢なアリたち、飽くことなく遊ぶ大人たち、夢見る国々、飛び方を学ぶ子どもたちの物語と風景を集めた。だが同時に悲しいカニ、ワンピースのポケットに涙を隠している女の子、退屈は必要で楽しいこととされている場所についても描く。私たちは遊び、夢見て、学び、幸せになり、自分を愛し、人を愛し愛される権利を取り戻す。自然のなかで生き、悲しみ、泣き、退屈し、そしてもちろん、自由に生きる権利を守るのだ。

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児童書・YA

命の鼓動

Batecs de vida

ベア‧ラモス

Bea Ramos
Obrador Editorial, S.L.

化粧品に関する知識と作り方、自分と地球に対する良識と責任ある姿勢を学びながら健康管理を可能にする、イラストを用いた自然派化粧品の作り方ガイド。 ◆意識的なケア:従来の化粧品の落とし穴を検証し、自然派化粧品のメリットと特性を確認することで、外見の美しさという呪縛にとらわれずに自分の体に気を配り、自分を愛する方法を学ぶ。 ◆天然成分:植物、エッセンシャルオイル、植物油脂、果物・野菜などの生鮮品について、その成分と本来備わるメリットを知る。 ◆作り方:可愛く丁寧なイラストで描かれた手順に沿って、パック、スクラブ、アロマオイル、バター、髪用ローションなど、あらゆる自然派化粧品作りをすぐに実践可能。

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趣味

オーガニックな美しさ――イラストによる自然派化粧品の作り方

Belleza orgánica. Manual ilustrado de cosmética natural

マル‧ゴダス

Maru Godàs
Editorial GG - Gustavo Gili

ある日、世界が揺れ始め、すべてが宙を舞った。揺れが収まったとき、あらゆるものが散乱し、飼い猫のカリウアは姿を消していた……。アルバ・ダルマウとシンタ・ビダルが贈る詩的で暗示的なこの物語は、周りの世界を違った視点から見てみようとわたしたちに提案する。

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児童書・YA

ひっくりかえって

Capgirat

アルバ‧ダルマウ

Alba Dalmau
IMC Agencia Literaria

ふたりの出会いは公園だった。もう直ぐ14才になる少⼥カシとかなり年上の男性エル・ビエホ。この偶然の出会いはその後何度も繰り返されることになる。彼⼥は学校の強制から逃げているうえに周りの⼈々と交流できずにいる。⿃を眺めることやニーナ・シモンの歌を聴くことが好きな彼は仕事がなく、複雑な過去を引きずっている。世間からはじき出され傷ついたふたりは、不適切で世間からは認められない、疑わしい関係を築いていく。⼈々の推測が真実かどうかは別として、無理解や拒絶反応を引き起こす関係だ。読者をはぐらかし、強迫観念を抱かせ、居⼼地の悪さを感じさせるようなストーリー。しかしタブーや⼤⼈の世界へ飛び込む恐怖、社会的規範に順応することの難しさなどが克明に描写され、読者を引き込む不思議な⼒を持った小説だ。

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文学

パン顔

Cara de pan

Editorial Anagrama

ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。

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文学

NEW

木喰い虫

Carcoma

ライラ‧マルティネス

Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency

母であることは、ほとんどの場合幸福と結びつけられるものだが、ときには悪夢にも変わりうる。公園で遊んでいた息子が行方不明になった母と、わが子として育てるためにその子をさらった女の場合がそうだ。深刻な肉体的・感情的不安定さを背景に、同じ子ども――最初はダニエルという名で、その後レオネルと名付けられた――の母である女たち、そして同じ空虚感を抱えた母たちの物語が、親密さ、家庭内暴力、社会の不平等、孤独、寄り添うこと、罪と愛に対して我々が持つ先入観を私たちに突きつける。

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文学

空っぽの家

Casas vacías

Sexto Piso España

「チャピン」とはスペインの上げ底サンダルの⼀種だが、中南⽶の⼤部分では「チャピン」と⾔えばグアテマラ⼈のことを指す。軽蔑を伴って投げかけられることもあれば、誇りを持って⽤いられることもある。⼆重の使い⽅ができる呼称が、心を傾け作り上げられたこのジグソーパズルのような小説を解き明かすひとつのカギを読者に与えてくれる。 エドゥアルド・ハルフォンの中の⽂学、それは彼の磁⽯に引き寄せられる断⽚、私的で断⽚的な伝記としての物語、伝統と他者性、造語、幼少期の沈黙を反映した絵のような表現。そして暴⼒、暴⼒の祭典、未知の幸福な⾕のような破壊、それ以外の何物でもない。

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文学

チャピンの授業

Clases de Chapín

Fulgencio Pimentel Editorial

作家アーサー・コナン=ドイルが、その主要作品に見られる分析精神と相反する、風変わりな妖精信仰を持つに至った動機とは何だったのだろう? ティンカーベルがネバーランドから容赦なく追放されたとき、ピーターパンはどうやって過ごしたのだろう? モビー・ディックの背に突き立てた、自分自身の銛の綱に絡まり、海に沈んだエイハブ船長は死んだのか? フランケンシュタイン博士がその恐ろしい創造物に命を吹き込むにあたって、本当に効力を発揮した手段は何だったのか? 切り裂きジャックの真の犯罪動機とは? ジミニー・クリケットはその謎めいたカバンのなかに何を入れていたのだろう? これらすべての物語の間に、何らかの関係はあるのか? 書簡、自伝、日記の形をとり、あふれんばかりの想像力と比類ない手法でもって書かれたこの小説では、ここに挙げた問いをはじめとする様々な疑問が次々と解き明かされる。

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軽やかに陽気に

Alada y riente

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本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
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約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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手なずけられない女

Basa

ミレン‧アムリサ

Miren Amuriza
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Batecs de vida

ベア‧ラモス

Bea Ramos
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マル‧ゴダス

Maru Godàs
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パン顔

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NEW

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空っぽの家

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約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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手なずけられない女

Basa

ミレン‧アムリサ

Miren Amuriza
Consonni Ediciones

0歳から100歳(と、それ以上)の子どもが持つ権利十か条を、詩の形でまとめた本。勇敢なアリたち、飽くことなく遊ぶ大人たち、夢見る国々、飛び方を学ぶ子どもたちの物語と風景を集めた。だが同時に悲しいカニ、ワンピースのポケットに涙を隠している女の子、退屈は必要で楽しいこととされている場所についても描く。私たちは遊び、夢見て、学び、幸せになり、自分を愛し、人を愛し愛される権利を取り戻す。自然のなかで生き、悲しみ、泣き、退屈し、そしてもちろん、自由に生きる権利を守るのだ。

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ベア‧ラモス

Bea Ramos
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マル‧ゴダス

Maru Godàs
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ひっくりかえって

Capgirat

アルバ‧ダルマウ

Alba Dalmau
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ふたりの出会いは公園だった。もう直ぐ14才になる少⼥カシとかなり年上の男性エル・ビエホ。この偶然の出会いはその後何度も繰り返されることになる。彼⼥は学校の強制から逃げているうえに周りの⼈々と交流できずにいる。⿃を眺めることやニーナ・シモンの歌を聴くことが好きな彼は仕事がなく、複雑な過去を引きずっている。世間からはじき出され傷ついたふたりは、不適切で世間からは認められない、疑わしい関係を築いていく。⼈々の推測が真実かどうかは別として、無理解や拒絶反応を引き起こす関係だ。読者をはぐらかし、強迫観念を抱かせ、居⼼地の悪さを感じさせるようなストーリー。しかしタブーや⼤⼈の世界へ飛び込む恐怖、社会的規範に順応することの難しさなどが克明に描写され、読者を引き込む不思議な⼒を持った小説だ。

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パン顔

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ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。

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チャピンの授業

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Fulgencio Pimentel Editorial