過去のおすすめ書籍

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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Canizales著『Amazona』の表紙
ノンフィクション・その他

アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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Luis Costa著『Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza』の表紙
ノンフィクション・その他

バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
Contraediciones

フランシスコ・フランコ(1939-75年までスペインを統治した独裁者)の生涯について、その誕生から死まで重要なエピソードに焦点を当てて描いたイラスト本。いまだ最近の話であり、多くの家庭においてタブー視されている我々の歴史の一時代が寓話的に描かれている。筆者が伝えたいメッセージは一目しただけでは伝わらないかもしれない。上質のワインをデキャンタするように、そしてそれが私たちの頭の中で醸し出されていくよう、練り込まれた作品。

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Ximo Abadía著『Frank: La increíble historia de una dictadura olvidada』の表紙
ノンフィクション・その他

フランク――忘れられた独裁者の信じがたい物語

Frank: La increíble historia de una dictadura olvidada

シモ‧アバディア

Ximo Abadía
Dibbuks

銀河系の遥か彼方、退屈で孤独に飽きた宇宙人の女が地球に降り立つ決心をする。その目的は誘惑、肉欲、人間の愛の喜びを味わうことで、彼女の新たな使命、それは地球人の男とステディな関係になることだ。彼女をサポートする装置XOXOは、ガイド役として、彼女に人間の心と体の機能について説明するのが仕事。ところが、すぐに女は気が付く。全てが見た目ほど単純ではないこと、そしてカップルになるためには無限に暗号を解き規則を守る必要があるということに。どうして最初のデートのためにそこまで真剣に服を選ばねばならないの? お腹に溜まったガスがすべて台無しにするってどういうこと? SNSはどこまで信じていいの? 激しすぎるのは問題なの? 人間同士の関係は不可解千万。アルゼンチン人の筆者は、カップルがうまくいくのに必要な複雑さを巡る楽しさとつらさを同時に描写してみせる。

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Sole Otero著『Intensa』の表紙
ノンフィクション・その他

激しい女

Intensa

ソーレ‧オテロ

Sole Otero
Astiberri Ediciones

ボルヘスの蔵書を収めた図書館は彼の名前を冠した財団内にあり、その書籍のほとんどが哲学や宗教といったテーマを扱ったものだ。それらを著した⼈々を通じて、この天才の⼈⽣哲学のカギとなるものが見える。それはすなわち、幸福だ。『アレフ』の作者は、我々に素晴らしい図書館を残した。本書ではそのうちの数冊しか⾒られないが、その幸福のカギを発⾒することはできるだろう。彼が読んだ哲学者や神秘論者の本のいくつかが、彼の作品に決定的な影響を与え、そしてその作品が我々によりよく生きる道を教えてくれるのだ。本書に掲載された書籍は、財団が保管しているうちの5%にも満たない。しかしそこで私たちは幸福へと導いてくれる思考と出会うことができる。そして、18世紀から20世紀の書籍をじっくり⾒ることもできる。

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Fernando Flores Maio著『La Biblioreca de Borges』の表紙
ノンフィクション・その他

ボルヘスの図書館

La Biblioteca de Borges

フェルナンド‧フローレス‧マイオ

Fernando Flores Maio
Denken Pro - ParipéBooks

4つの⼤陸(ロス・カメロスからリフ地⽅の⼭、コロラドのキャニオンからパキスタンの街かど、パリのスラム街からロンドンの⾦融街シティ、そしてジュネーブからフィンランドのアーネコスキーを通ってシャモニーまで)をまたにかけ、「正常」という基準によって屈服させられていない様々な⼈間が住む世界を巡って書かれた本書。刺激、グロテスクな状況、極東のエキゾチックな歴史、そしてまた、⾯⽩い戦いを超えたものを私たちに⾒せてくれる。Las ventajas de ser antipático(感じが悪い⼈間であることの利点)は、親密であると同時に露出的な作品だ。現代に渦巻く誹謗中傷を容認もしなければ、あらゆる局⾯で私たちを悩ませる習慣化した愚かしさに寛大でもない⽂章。本書のページは、⻭磨き粉のコマーシャルのような美しい笑顔を持つことに強い関⼼を⽰す世界にあって、感じ悪い⼈間でいることの⼤切さについて取り上げている。

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Simón Elías Barasoain著『Las ventajas de ser antipático. Tribulaciones de un aventurero desnudo』の表紙
ノンフィクション・その他

感じが悪い人間であることの利点。裸の冒険家の苦悩

Las ventajas de ser antipático. Tribulaciones de un aventurero desnudo.

シモン‧エリアス‧バラソアイン

Simón Elías Barasoain
Pepitas de Calabaza Editorial

21世紀の吸血鬼は昔とは違う。ドラキュラは『トワイライト』の登場人物のような悩める若者に取って代わられた。現代のバンパイアは中年の伯爵を葬り去り、若さや喜び、愛、女々しさを前面に押し出す。モンスターは人間の不条理を帯び、一方で世界は経済危機や政治抗争、SNS、感染症によって人の血を吸うようになった。本書は、トランシルバニアの城の伝説から映画で活気づく吸血鬼の再解釈に至るまで、神話の変容を分析。昔の子供は吸血鬼が怖かったが、今時の子供は吸血鬼になりたいのだ。そして大人は幸福な約束の中で、不安定な雇用や人間関係の軋轢、日々我々の血を吸う巨大企業からの避難所を見つける。

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ノンフィクション・その他

吸血鬼のポップカルチャー史

Una historia pop de los vampiros

David Remartínez
Arpa y Alfil Editores

本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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Canizales著『Amazona』の表紙
ノンフィクション・その他

アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
Nuevo Nueve Editores

約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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Luis Costa著『Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza』の表紙
ノンフィクション・その他

バレアリック:イビサにおけるクラブ文化のオーラルヒストリー

Balearic: Historia oral de la cultura de club en Ibiza

ルイス‧コスタ

Luis Costa
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フランシスコ・フランコ(1939-75年までスペインを統治した独裁者)の生涯について、その誕生から死まで重要なエピソードに焦点を当てて描いたイラスト本。いまだ最近の話であり、多くの家庭においてタブー視されている我々の歴史の一時代が寓話的に描かれている。筆者が伝えたいメッセージは一目しただけでは伝わらないかもしれない。上質のワインをデキャンタするように、そしてそれが私たちの頭の中で醸し出されていくよう、練り込まれた作品。

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Ximo Abadía著『Frank: La increíble historia de una dictadura olvidada』の表紙
ノンフィクション・その他

フランク――忘れられた独裁者の信じがたい物語

Frank: La increíble historia de una dictadura olvidada

シモ‧アバディア

Ximo Abadía
Dibbuks

銀河系の遥か彼方、退屈で孤独に飽きた宇宙人の女が地球に降り立つ決心をする。その目的は誘惑、肉欲、人間の愛の喜びを味わうことで、彼女の新たな使命、それは地球人の男とステディな関係になることだ。彼女をサポートする装置XOXOは、ガイド役として、彼女に人間の心と体の機能について説明するのが仕事。ところが、すぐに女は気が付く。全てが見た目ほど単純ではないこと、そしてカップルになるためには無限に暗号を解き規則を守る必要があるということに。どうして最初のデートのためにそこまで真剣に服を選ばねばならないの? お腹に溜まったガスがすべて台無しにするってどういうこと? SNSはどこまで信じていいの? 激しすぎるのは問題なの? 人間同士の関係は不可解千万。アルゼンチン人の筆者は、カップルがうまくいくのに必要な複雑さを巡る楽しさとつらさを同時に描写してみせる。

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Sole Otero著『Intensa』の表紙
ノンフィクション・その他

激しい女

Intensa

ソーレ‧オテロ

Sole Otero
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ボルヘスの蔵書を収めた図書館は彼の名前を冠した財団内にあり、その書籍のほとんどが哲学や宗教といったテーマを扱ったものだ。それらを著した⼈々を通じて、この天才の⼈⽣哲学のカギとなるものが見える。それはすなわち、幸福だ。『アレフ』の作者は、我々に素晴らしい図書館を残した。本書ではそのうちの数冊しか⾒られないが、その幸福のカギを発⾒することはできるだろう。彼が読んだ哲学者や神秘論者の本のいくつかが、彼の作品に決定的な影響を与え、そしてその作品が我々によりよく生きる道を教えてくれるのだ。本書に掲載された書籍は、財団が保管しているうちの5%にも満たない。しかしそこで私たちは幸福へと導いてくれる思考と出会うことができる。そして、18世紀から20世紀の書籍をじっくり⾒ることもできる。

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フェルナンド‧フローレス‧マイオ

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4つの⼤陸(ロス・カメロスからリフ地⽅の⼭、コロラドのキャニオンからパキスタンの街かど、パリのスラム街からロンドンの⾦融街シティ、そしてジュネーブからフィンランドのアーネコスキーを通ってシャモニーまで)をまたにかけ、「正常」という基準によって屈服させられていない様々な⼈間が住む世界を巡って書かれた本書。刺激、グロテスクな状況、極東のエキゾチックな歴史、そしてまた、⾯⽩い戦いを超えたものを私たちに⾒せてくれる。Las ventajas de ser antipático(感じが悪い⼈間であることの利点)は、親密であると同時に露出的な作品だ。現代に渦巻く誹謗中傷を容認もしなければ、あらゆる局⾯で私たちを悩ませる習慣化した愚かしさに寛大でもない⽂章。本書のページは、⻭磨き粉のコマーシャルのような美しい笑顔を持つことに強い関⼼を⽰す世界にあって、感じ悪い⼈間でいることの⼤切さについて取り上げている。

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Simón Elías Barasoain著『Las ventajas de ser antipático. Tribulaciones de un aventurero desnudo』の表紙
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シモン‧エリアス‧バラソアイン

Simón Elías Barasoain
Pepitas de Calabaza Editorial

21世紀の吸血鬼は昔とは違う。ドラキュラは『トワイライト』の登場人物のような悩める若者に取って代わられた。現代のバンパイアは中年の伯爵を葬り去り、若さや喜び、愛、女々しさを前面に押し出す。モンスターは人間の不条理を帯び、一方で世界は経済危機や政治抗争、SNS、感染症によって人の血を吸うようになった。本書は、トランシルバニアの城の伝説から映画で活気づく吸血鬼の再解釈に至るまで、神話の変容を分析。昔の子供は吸血鬼が怖かったが、今時の子供は吸血鬼になりたいのだ。そして大人は幸福な約束の中で、不安定な雇用や人間関係の軋轢、日々我々の血を吸う巨大企業からの避難所を見つける。

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Una historia pop de los vampiros

David Remartínez
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本書『Amazona(アマゾンの女)』は事実に基づく作品。物語で描かれているほとんどのシーンは2014年6月28日、土曜日の数時間の出来事だ。アマゾンのジャングル奥深くにある先住民コミュニティ出身の女性アンドレアは、カリ市での不健康な生活と過密状態に別れを告げ、故郷を目指して長い旅に出る。しかし、その故郷は今、鉱業会社の搾取に遭い、武装集団によって監視されているのだった。

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アマゾンの女

Amazona

カニサレス

Canizales
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約100人へのインタビューや、2年以上にわたる資料考証から、世界有数のクラブの聖地・イビサの歴史をたどった一冊。登場人物による一人称で語られる。世界的に有名なDJやミュージシャン、ジャーナリスト、レコード会社、ダンサー、プロモーター、ホテルオーナーの証言、パチャ、クー(現在のプリビレッジ)、アムネシア、スペースら伝説のクラブのオーナー、カフェデルマルなどのバー、カフェデルマルのレジデントDJであったホセ・パディーリャ(音楽をかけながら日没を楽しむスタイルの立役者)などの証言から、イビサのクラブ文化の魅力的な歴史に初めて気づくことになる。カール・コックス、ピーター・フック、ポール・オーケンフォールド、ダニー・ランプリング、DJハービー、ルチアーノ、ルイ・ベガ、アルフレド・フィオリート、ホセ・パディーリャ、ナイトメアズ・オン・ワックス、ジュリアン・テンプル、アービン・ウェルシュ、トレバー・ファング、テリー・ファーリー、ビル・ブルースターら多数登場。

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Luis Costa
Contraediciones

フランシスコ・フランコ(1939-75年までスペインを統治した独裁者)の生涯について、その誕生から死まで重要なエピソードに焦点を当てて描いたイラスト本。いまだ最近の話であり、多くの家庭においてタブー視されている我々の歴史の一時代が寓話的に描かれている。筆者が伝えたいメッセージは一目しただけでは伝わらないかもしれない。上質のワインをデキャンタするように、そしてそれが私たちの頭の中で醸し出されていくよう、練り込まれた作品。

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Ximo Abadía著『Frank: La increíble historia de una dictadura olvidada』の表紙
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フランク――忘れられた独裁者の信じがたい物語

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Ximo Abadía
Dibbuks

銀河系の遥か彼方、退屈で孤独に飽きた宇宙人の女が地球に降り立つ決心をする。その目的は誘惑、肉欲、人間の愛の喜びを味わうことで、彼女の新たな使命、それは地球人の男とステディな関係になることだ。彼女をサポートする装置XOXOは、ガイド役として、彼女に人間の心と体の機能について説明するのが仕事。ところが、すぐに女は気が付く。全てが見た目ほど単純ではないこと、そしてカップルになるためには無限に暗号を解き規則を守る必要があるということに。どうして最初のデートのためにそこまで真剣に服を選ばねばならないの? お腹に溜まったガスがすべて台無しにするってどういうこと? SNSはどこまで信じていいの? 激しすぎるのは問題なの? 人間同士の関係は不可解千万。アルゼンチン人の筆者は、カップルがうまくいくのに必要な複雑さを巡る楽しさとつらさを同時に描写してみせる。

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Intensa

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ボルヘスの蔵書を収めた図書館は彼の名前を冠した財団内にあり、その書籍のほとんどが哲学や宗教といったテーマを扱ったものだ。それらを著した⼈々を通じて、この天才の⼈⽣哲学のカギとなるものが見える。それはすなわち、幸福だ。『アレフ』の作者は、我々に素晴らしい図書館を残した。本書ではそのうちの数冊しか⾒られないが、その幸福のカギを発⾒することはできるだろう。彼が読んだ哲学者や神秘論者の本のいくつかが、彼の作品に決定的な影響を与え、そしてその作品が我々によりよく生きる道を教えてくれるのだ。本書に掲載された書籍は、財団が保管しているうちの5%にも満たない。しかしそこで私たちは幸福へと導いてくれる思考と出会うことができる。そして、18世紀から20世紀の書籍をじっくり⾒ることもできる。

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Fernando Flores Maio
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Simón Elías Barasoain著『Las ventajas de ser antipático. Tribulaciones de un aventurero desnudo』の表紙
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シモン‧エリアス‧バラソアイン

Simón Elías Barasoain
Pepitas de Calabaza Editorial

21世紀の吸血鬼は昔とは違う。ドラキュラは『トワイライト』の登場人物のような悩める若者に取って代わられた。現代のバンパイアは中年の伯爵を葬り去り、若さや喜び、愛、女々しさを前面に押し出す。モンスターは人間の不条理を帯び、一方で世界は経済危機や政治抗争、SNS、感染症によって人の血を吸うようになった。本書は、トランシルバニアの城の伝説から映画で活気づく吸血鬼の再解釈に至るまで、神話の変容を分析。昔の子供は吸血鬼が怖かったが、今時の子供は吸血鬼になりたいのだ。そして大人は幸福な約束の中で、不安定な雇用や人間関係の軋轢、日々我々の血を吸う巨大企業からの避難所を見つける。

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Una historia pop de los vampiros

David Remartínez
Arpa y Alfil Editores