フラメンコを題材にした小説。この複雑な芸術に関する知識を追求するなかで青年ギタリストの身に起きる予期せぬ出来事を綴る。エバ・ジェルバブエナ、ロシオ・マルケス、ビセンテ・アミーゴの序文から始まるフラメンコの魅力の探求には、エストレージャ・モレンテ、カルメン・リナーレス、ハビエル・バロン、アルカンヘルといった大勢のアーティストが登場し、この古典音楽への理解を深める手助けとなってくれる。
脚を骨折したら、走ることもジャンプすることも登ることもできない。退屈を持て余したフリアはあることを思いつく。双眼鏡でご近所さんを覗いてみよう。幸運にも向かいの建物は活気があり、幼稚園、クリスの美容院、アレスの部屋やその他あちこちの窓を覗いていると1日があっという間に過ぎていく。あなたは、どんな双眼鏡で世の中を見ていますか? 本書は文化的背景によって子どもたちに押し付けられた先入観を壊そうとしている。なぜなら、そうした先入観は子どもたちそれぞれが成長する可能性を狭めているからだ。
世界の主要なサイバーセキュリティ専門家のひとりであるジャイサ・ルビオがこの本の主人公。子供たちにインターネットの安全な使い方を教える。この本でジャイサは、トラモンターナ学校でサイバーセキュリティを教える新任の先生だ。この学校の生徒サラ、マリア、アレックスとディエゴの4人は、各章でデジタル世界の脅威に直面。先生からアドバイスを受け、被害を未然に防ぐ方法を見つけていく。この本で子供たちが学ぶのは以下の通り。①ウィルス、トロイの木馬、マルウェア全般の対策。②個人情報の保護。
コンベルとバンブーは出版社カザルスのインプリント。1世紀以上前から、カザルスは読書を通して文化を醸成し、家庭と学校での創造的で質の高い価値観教育を通して個人の成長と発達を後押しするという約束を守ってきた。
カタルーニャ人の銀行員との間に娘をもつ若いエクアドル人女性。現状の壊れた社会に身を置きながら、第二次世界大戦時にナチスが占拠したウイーンから移民した家族を救い出す方法を探す。憎しみ、子育て、新しい人生の模索に縁どられたニューヨークの暮らしだが、毎日のように家族の記憶の映像がとめどなく彼女の心に飛び込んでくる。
最終的には不運な結果を招いた事故に遭遇したアナ・マリアは、その後3年間エルモシーリョにある病院に入退院を繰り返していたが、そこで複数あった人生の最後のひとつを終えた。死亡後、秘密にしていた過去のライフヒストリーから彼女の最初の人生のひとつが垣間見えた。メキシコシティに住み、夫と4人の子供があったが、そのすべてを手放したというものだ。
こんなにたくさんの動物たちが集まってここで何しているのだろう? 王様選び! 状況からみて、最後に王座につくのはどう見てもライオンのようだが、雌ギツネは陰で権力を操るためにあらゆる策略を巡らすだろう。すべてを支配する快感に浸りたい、その昔からの願望に突き動かされ、主人公(雌ギツネ)は、だまし、嘘、ずる賢さ、巧みな話術を駆使して陰謀を企てる。しかし、この作品は本当は動物の話ではない。動物は登場するが、人間の本性の暗い面を描いている。
もし君が殺人犯でそれを知らないとしたら? ある連続殺人事件によってロンドン市民は不安に襲われる。この一連の殺人事件を結びつける不穏なもの、それは「水」である。コルト警部はこれらの凶悪殺人事件を解決し、その背後にある謎を解き明かすことができるのだろうか? もしかしたら水の殺人犯は、私たちが認めたくないくらい、近くにいるかもしれない。もし君が殺人犯で、それを知らないとしたら?
ロス・アストロナウタス私たちは皆、幼少期にどのような人々が家族を形成し、どのようなつながりが私たちを結びつけているのかを学ぶ。この小説の主人公以外は、自分にもかつて家族がいたことを知らされていない。その痕跡がひとつ残らず消えてしまうまでに、長い年月の間に何があったのか。宇宙飛行士たち』は、時間の中で失われたこの生態系を読み解く物語である。偶然発見された、両親と一緒にいる少女を写した写真が、35年遅れの家族の現実に光を当てる。
幾度となく襲い掛かる困難に果敢に立ち向かい克服する4人の強い女性が主人公の物語。それはまるで、バレンシアの旧市街にある昔の大衆浴場で700年もの間流行病、戦争、再開発などを生き抜いた施設バーニョス・デル・アルミランテのような途轍もない強さだ。浴場は最も幸せな瞬間や辛い時間が過ぎていく人生の背景幕。