ソフィーは森のそばにある家に両親とおじいちゃんと一緒に暮らしている。おじいちゃんは時々姿をくらまし、それが数時間のときもあれば数日にわたることもある。そしてすっかり汚れて、でもすごくうれしそうに帰ってくる。おかしいのはそれだけじゃない、メガネがすごくおかしくて……。おじいちゃんは何を隠してる? 本当は何をしてるの? それがわかった時、ソフィーは次第に大きくなる危険の存在に気づく。夢をこわす者たちがいるのだ……。
元市長ローヘル・ロブスの息子で多種の薬物依存症であるジュニアは、過剰摂取で危うく死にかけたあと、故郷のシエルぺへ戻ることにした。そこで父親が末期がんを宣告されたと知る。偶然にもこのふたつの出来事が重なったこと、そして以前からジュニアが取りつかれている死に対する強迫観念も手伝って、破綻していた父との関係を修復しようとする。小説は病室でふたりが過ごす最後の日々を綴っている。