Ediciones Dokusou
エディシオンス‧ドクソウ
出版社
ドクソウの社名は日本語の「独創」からきている。信条として独特のものを作り出すということだ。これが、私たちが伝えたい精神。我々のチームは様々な分野や業界出身の人々で構成されているが、基本的な考えは共通している。すなわち、私たちは読者で、本を愛している。
アウリアとスフォルツア王朝は自国の元老院内部で沸き起こる反逆を警戒している。帝王の命を狙う陰謀に加担する一族もあれば、変わらず忠実な一族もあり、混とんとした戦闘状態が引き起こされて、派閥同士の対立が勃発する。一方、帝王の安全保障を担当するノルミドン警備隊はどうやら消えゆく運命にあるようだ。3000年以上にわたって帝国を維持してきた王朝も、また。そこで血統を守ることが優先事項となった。それはノルミドンのファビオ・ベルトゥッチのみならず、歴戦の傭兵マキシモ・エレアサールにとっての大義である。一見、いくつかの二次的なストーリーに支えられて主要な筋書きが成り立っているようだが、これらのサイドストーリーがやがて暴力的な闇の勢力の謎めいた地下世界へとつながっていく。
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文学
ノルミドンの落日
El ocaso de los normidones
セルヒオ‧リャネス‧ロメラ
Sergio Llanes Romera
Ediciones Dokusou
また鏡の前に立ち、また同じことを考える。自分の命を絶つこと。握りしめたこぶしの中には母親の睡眠薬。学校の同級生がつくる地獄から逃れられるたったひとつの希望。この世につなぎとめているのは妹のテレサへの愛だけだ。学校で何年間もいじめられ続けてきたサンティアゴは自分自身の影となった。そんなとき、ルシアが転校してくる。ちょっと風変わりで、他の子たちとは違っている。彼女は、サンティアゴのいる冷たく荒涼とした世界から彼を救い出し、笑顔を取り戻す希望をもたせてくれる。だが学校ではいじめが続き、いじめグループのボスであるナチョはあの手この手で絶えずサンティアゴの心を折ろうとしてくる。自分は屈しないと決心したサンティアゴは、けっきょく、自分がもっとも嫌うものになっていく。
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文学
泣きたくなかった少年
El niño que no quiso llorar
ホセ‧アントニオ‧ヒメネス‧バルベロ
José Antonio Jiménez Barbero
Ediciones Dokusou
士官学校で恐ろしい事件が発生した。ある男が殺害され、遺体はばらばらにされて隠されたり下水溝に投げ込まれたりしたのだ。容疑者とされたのは学校長でキューバ戦争の英雄、ビセンテ・アグレロ大尉。大酒飲みで賭博好きなうえ喧嘩っ早く、長女のビルトゥーデスと近親相姦の関係にあった。一方、殺害されたのは娘の恋人で、壮年の経営者だった。彼は娘やその弟らを父親の束縛から解放すると約束していた。新聞はこぞってこの事件を追いかけ、逮捕された父親と娘の仕業だと連日書き立てた。弁護士ふたりが選任され、それぞれ対立する立場から公正な裁判を求めて戦うが、頑固に罪を認めない大尉と、気まぐれなふるまいを続ける娘のせいで、弁護活動は難航する。
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文学
敗者たち
Perdedores
アナベル‧ロドリゲス‧サンチェス
Anabel Rodríguez Sánchez
Ediciones Dokusou
アウグスト・サラスとカルメン・レベルテが、ある有名小学校での連続児童殺害事件を解決してから2年たった。現在、ふたりは警察を辞して、探偵事務所で成功をおさめている。ふたりの生活はおおむね順調だった。グラナダ大学の教員からおかしな依頼を受けるまでは。依頼とは、心理学部の有名教授の暗殺事件の解明だ。サラスとレベルテはグラナダに向かい、一見忘れられているかに見えた奇妙な事件の捜査のため、錯綜し、どこか不透明な大学の世界に飛び込んでいく。まもなく、ふたりは自分たちの捜査が、ブラットの死が明るみに出ることを望んでいない何者かの神経を逆撫でし、その人物が自分の目的のためには人を殺すこともためらわないことに気づく。
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文学
学部
La Facultad
ホセ‧アントニオ‧ヒメネス‧バルベロ
José Antonio Jiménez Barbero
Ediciones Dokusou
運が良いと思う日があれば、運に見放されたと思う日もある。スターになるために生まれて来たと確信している詐欺師、初潮を迎えると同時に股を開いて、それ以来閉じたことのないニンフォマニア、ドラッグと酒にまみれて夜を過ごす低俗な麻薬の密売人、心残りと諦めの狭間で揺れ動くエレベーターの技術者。この多様な登場人物たちが幸運あるいは悪運によって人生のバランスを崩し、それぞれの結末を迎えるまでの物語。
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文学
運次第
Cuestión de suerte
パブロ‧デ‧アギラル
Pablo de Aguilar
Ediciones Dokusou
ニューヨークからバラハス空港に着いたカルロス・Hは疲労困憊しきっていた。出迎えに来た自分の母親と恋人の姿を見つけ、だるそうに歩き出した彼だったが、到着を待つ群衆の中に美しい女性を見かけて、ついついそっちに足を向けてしまう。「ミスターノバック」と書かれたボードを持ったその若い女性にカルロスは、「こんにちは、ノバックです」と手を差し出して・・・この無謀ななりすましから、カルロスはこれまでの人生とはまったく異質な世界に深く引きずりこまれていく。何もかもとんでもない世界に。本作は知的かつ愉快で複雑な筋書きの喜劇であり、人が自分や他者のアイデンティティを形成する複雑な方法、そしていかにして他人のふりや変装をうまくやり遂げるかについての考察を織り交ぜた作品である。
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