スペインを代表する靴のブランド、カンペールの歴史。バレアレス諸島の小さな工房として創業して、世界各地の一級地に店舗を構えるまでを振り返る。作者パブロ・アダンは、今やスペインでも有数の国際的ブランドとなったカンペールの内部に入り、いかに成功を築きあげたか、いかにして現在の世界的名声を得るにいたったかを読者に語り明かす。
知識のベールの下に神の言葉に背く迷信や異端を隠している、極めて危険な本というのがあるものだ。中でも特に邪悪とされたな1冊の本がある。数人の男たちがこっそり保管していたこの本を、異端審問所が血眼になって探すようになり、15世紀末、著作物とその所有者をめぐるものとしては歴史上最大規模の追跡が引き起こされた。この特別な本を守る男たちは、不運にもこの最後の1冊と運命を共にする。神が聖書に残さなかったものをすべて焼き尽くさんとする火の池から救いださなければならない本。