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Drácena Ediciones

Drácena Ediciones

ドラセナ‧エディシオネス

出版社

CIF

B87155404

所在地

C/ Felipe IV 9, 1º izq. 28014. Madrid (España)

2012年の設立以来、未 の作品や時とともに流通しなくなった本を30点以上出版してきた。出版の条件は、 くシンプルなものが$たつだけ。スペイン語で考えられたオリジナル作品である とと、優れた文学的価値を持っている とだ。

本作を構成する3つの短編は、私的でもあり普遍的でもある心象風景を描いている。それが本著の最大の長所。この短編3作は、モラルの破綻というよりむしろ、私たちが生きる21世紀特有のバイタリティの破綻について描く。今の時代、仕事の成功によって私たちの心は小さな達成感に満たされるが、主人公たちは不安で、しばしば出口のない虚無の中に放り出される。主人公たちのこの不幸な状況が、著者メルセデス・グティエレスの巧妙な手法によって、決して他人事とは思えない、とても身近な我がことのように感じさせ、自分に起こっているような感覚を生みだす。本書は私たちの日常が抱いているリスクに対するガイドブックかもしれない。

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文学

こんなことのた$に

Tanto para esto

メルセデス‧グティエレス‧ガルシア

Mercedes Gutiérrez García
Drácena Ediciones

本作は、端的にいえば証言集だ。4人の証言者、ウェイター、警察官、新兵、消防士が、1973年9月11日のあの朝をどのように生き、何をしたのかを語る。これに先立つ6月にクーデター未遂があったが、この日、チリ軍部はサルバドール・アジェンデ大統領率いる人民連合政府の政権を、容赦なき暴力ではく奪。本書では、読者には具体的に示されることのない、質問に回答する形式で4つの話が、あのクーデターと時と場所を同じくし、大統領官邸モネダ宮殿を中心に展開する。登場人物のひとりはまさにその宮殿内にいたし、他の3人もすぐ近くにいた。この巧妙な手法によって、著者は、南半球の冬の終わりのあの朝、チリのサンティアゴで起きたことを、ほとんど分刻みで追体験できるように読者をリードしてゆく。非常に明快で巧みな筆致が、この本を類まれな作品に仕上げた。

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文学

チリ大統領官邸モネダ宮殿、9月11日

La Moneda, 11 de septiembre

フランシスコ‧アIレラ

Francisco Aguilera
Drácena Ediciones

メキシコ市に住み、ビリヤード用品の販売で生計を立てる野心家は、突然、中学で学ぶ彼の恋人が誘拐されたことを知る。少女を救出しようとの思いに苛まれ、メキシコの人身売買、女性の搾取の巣窟で彼女の行方を捜す。このようにして捜索が始まる本書『Solo que Marla no volverá(ただマルラは帰らないだけ)』はベラ・ブラウンの2作目で、最良の推理小説の要素がすべて盛り込まれている。著者はメキシコで最も時代を感じさせる若手小説家のひとり。

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文学

ただマルラは帰らないだけ

Solo que Marla no volverá

ベラ‧ブラウン

Béla Braun
Drácena Ediciones

2011年春に政党の閉鎖性に対抗して起こったスペインの若者たちの抗議デモ、15-Mから10年を記念して出版された。物語はデモの1週間前に始まる。しばらく世間から離れて入院し、退院したばかりの主人公のモイセス・マルメロは、勤務していた会社はどうなっているか確かめようと出かけ、最後にデモの参加者が溢れるプエルタ・デル・ソル広場にたどりつく。章を追うごとに、当時のマドリード、そしてスペインの姿の忠実でユーモラスな描写へと変貌していく本書。そこでは政治腐敗となりすましとプロの騙りが当たり前であり、そのことが、痛切さと風俗描写とからかいが合わさった、この愉快な小説に読者をひきつける端緒となっている。

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文学

無脊椎動物

Los invertebrados

ガストン‧セグラ

Gastón Segura
Drácena Ediciones

辛口でむさ苦しいパロディー、下品で時に不敬な言葉遣い、全てにおいて腹立たしい、イギリスの田舎町での出来事。そのどれを取っても、本書『Las bondades de un asesino(ある殺人犯の親切心)』はガイ・リッチーや ダニー・ボイルの素晴らしいコメディ映画を彷彿させる。しかしこの小説の結末には物悲しいパラドックスが隠されていて、それはスペインの良質のユーモアのなかにはなかなか根付かない流れだと言えば不興を買うかもしれない。だからこそ、本書は往年の雑誌「ラ・コドルニス」 世代の人々のユーモアに対する感覚を、もっとどぎつく雑然とした現在のものに置き換えるための一種の賭けなのだ。

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文学

ある殺人犯の親切心

Las bondades de un asesino

セルヒオ‧マルティン

Sergio Martín García
Drácena Ediciones

主人公ディエゴがこれまでの自分とは別の存在になるためにやってきた町ダブリン。だが、新たな友人と憂鬱さのせいで酒に溺れ、一生住み続けることができないことも分かっている。ディエゴの心の中に潜むいまだ実行していないある種の犯罪は、彼を過去の面々の元に押し戻そうとしていた。すなわち、自らの運命を受け入れ、人目につかずに逃げおおせるバルセロナへと。その街で彼は、恐怖に打ち勝つために本能的にさまよい続けるが、夜、バル、そして彼と同じように漂流の旅をする一匹狼の群れの中にいても、孤独が消えることはない。そして、馴染みの場所、昔の酒場、過去を物語ることになるかつての恋に戻り、たとえ最も内面的な真実と向かい合うことになったとしても、彼の逃避は終わりを見ることはないだろう。

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文学

夜のバーの孤独

Solos en los bares de noche

トニ‧モンテシノス

Toni Montesinos
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