Dos Passos Agencia Literaria
ドス‧パッソス著作権事務所
エージェント
2003年に設立されたマドリードを拠点とする著作権事務所。初めての原稿の編集と出版社探しから、契約や売上報告の管理、プロモーション、そして海外版権や視聴覚の権利の売り込みまで、著作のすばらしい旅のために著者たちをサポートする。受賞歴のある小説家(クリスティーナ・ロペス=バリオ、カルメ・チャパロ、ロベルト・サンティアゴ、ベルナ・ゴンサレス=アルボウル等)、文壇で確固たる地位を築いている作家(フアン・タロン、ルイスヘ・マルティン等)から、現在注目の若手(アドリアナ・ムラド=コニングス、アルバ・カルバリャル、エドゥアルド・デ・ロス・サントス等)まで、フィクション、ノンフィクション、児童文学のスペイン人作家を幅広く扱う。エージェンシーとして、取り扱い作家のプロフェッショナルな活動を支え、世界中のあらゆる場所、あらゆる媒体において彼らの著作権を守るために活動している。
学業を続けるために大陸を横断した10代の若者の感動の実話。想像してみてほしい。自分が、成長のために必要な勉強をすることを許されない国に住んでいると。また勉強すること以上の大きな望みを持てないということを。思い浮かべてみるといい。15歳の君は、まだ秘密と幻想に満ちた子供の心を抱えているが、頭では自分が冷静で賢い大人になったつもりになって、なにかを成し遂げようと家を飛び出す…しかし、最初の一歩からうまくいかず、暴力的で非人間的なものに巻き込まれていく…。われわれが生きる世の中にあるこんなリアルな不公平こそ、作者が歩んできた道だ。本書は、どんなにニュースになっても変わらず存在し続ける非人間的な悲劇に、語るべき声と顔を与えた、深い感動の物語だ。世の中に必要とされる一冊である。
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ノンフィクション・その他
月はドゥアラにある
La luna esta en Duala
サニ‧ラダン
Sani Ladan
Dos Passos Agencia Literaria
1950年1月14日、アスンは才能というよりも図々しさを武器にコプラを歌っているタブラオへ出向いた。その夜、人生を一変させる人と出会うなど知る由もない。その人物とはアテネオ図書館の司書サントスで、文化的な繋がりや大学生との交流を通して反フランコ派レジスタンスに協力していた。このふたりの間に、外見はごくありふれたものだが、実は非常に特殊な関係が生まれる。サントスはアスンに文学を通した自由と変革の可能性について教え、彼女は見せかけの婚約関係で彼の隠れ蓑になった。サントスにとってこの関係は、1954年に発令された新たな浮浪者取締法によって迫害される同性愛者のひとりとならないために必要不可欠なものとなる。登場人物たちの感動的な人生と入念な歴史の調査によって、これまで必ずしも詳細に語られてこなかった時代を見せてくれる小説。
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文学
選ばれし者た
Los Elegidos
ナンド‧ロペス
Nando López
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死は芸術の一形式になりうるのか? ルイス警視は一時的に隊を離れている。今日は首都の祭りで、誰もがマンサナレス川のほとりで楽しんでいるようだ。しかし、決まったパターンに沿って動物の死骸が何体か発見されたのが、異常事態の最初の兆候だった。ほどなくして、別の死の痕跡が見つかる。美術の奨学生である若い女性が、川のダムのひとつで、まるで儀式のような姿で殺害されているのが見つかったのだ。悲劇はこれだけにとどまらないと思われた。警察はいくつかの仮説を立てて捜査するが、やがて事態は錯綜し、難解な筋書きを描きはじめて、一連の流れに飲み込まれたルイス警視はゴヤの遺産へと導かれていく。死を芸術に近づけることは可能なのか? 狂気は創作たりうるのか? チームも制服も銃もないマリア・ルイスは、高い知能を持ち妄想に取りつかれた犯人に立ち向かっていく。
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文学
理性の夢
El sueño de la razón
ベルナ‧ゴンサレス‧アルボウル
Berna González Harbour
Dos Passos Agencia Literaria
人間の半数は、パートナーに性的に不誠実であると認めている。だが、残りの半分は真実を語っているのか、それとも嘘をついているのか? それを証明する唯一の方法は、探偵または電子的な手段を用いてひそかに対象者の生活を調査することだ。本書『CIEN NOCHES (百夜)』はこの人類学的実験を提起している。つまり、同意なしに6000人を調査し、最終的にはわたしたちの社会における性行動についての信頼できる統計を作成すること。主人公イレネは、性欲のなかに人間の魂の秘密を探る。『CIEN NOCHES (百夜)』は同時に、恋愛を考察する小説であり、官能を探求する小説であり、犯罪の痕跡を残さない殺人者を警察が追跡する小説でもある。さまざまな愛の形を探求する本書は、わたしたちの関係を取り巻く忠誠心、不貞、恥ずべき欲望、半分の真実、欺瞞の記録だ。
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文学
百夜
Cien noches
ルイスヘ‧マルティン
Luisgé Martin
Dos Passos Agencia Literaria
孤独は私たちの感情の内部へのデリケートな旅であり、願望や感謝や正義や夢が合わさった空想に満ちあふれた冒険である。ページをかけめぐる数名の登場人物たちが、みな読者の心に残る。感じのよい泥棒ブルノ・ラバスティデ、書籍の処方師、若き夢狩人、そしてははちみつ色の目をした若い日本人女性などが、毎日午後になるとヴェニスのアパートで運命に立ち向かっていく。魔術か催眠術のように心とらえる感動的なこの小説は、読者をパリからブエノスアイレスへ、ヴェニスからインドシナ半島へと連れて行き、登場人物たちのたどるのっぴきならない旅程の共犯者に仕立て上げる。彼らは孤独な敗者であるように見えるが、自分でもそれと気づかぬうちに、人間が望みうる最も気高く美しいこと、つまり他人を幸せにすることをなしとげるのだ。
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文学
孤独
La soledad
ナタリオ‧グルエソ
Natalio Grueso
Dos Passos Agencia Literaria
ジョルジュ・ミエはフランスの出版社ラ・フォルチュの依頼で大衆向けの物語を書いている。ある日担当編集者から、15年前の1925年夏、観光客でにぎわうビアリッツを揺るがした悲劇について「堅い」小説を書くようにとの依頼を受ける。地元の若い女性の死体が桟橋の金属の輪に縛りつけらて発見されたという事件だ。ジョルジュは現地に赴き、30名前後の人たちに話を聞く。彼らは様々な社会階層に属しているが、なんらかの形で被害女性と面識があった。その結果、警察と判事がこの事件を握りつぶそうとしたこと、それでも事実が明らかになったのは、当時ジャーナリストのポール・ビルコーとカメラマンのギャレ、それにビルコーが若かりし頃の恋人、魅力的で美しいベアトリス・ロスが調べたからだというのがわかってくる。
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