思春期を終えたばかりのメキシコ人青年が、幽霊のように捉えどころのない女性に魅了され、その女性によって若き日のあらゆる願望を打ち砕かれ支配される。いわゆるゴシックロマンの典型的なストーリーの舞台を、ベラ・ブラウンは魅惑的な鋭敏さで21世紀の郊外に移し、狂気の愛の苦悩に満ちた波乱というよりも、主人公の感情が悲痛にも崩壊していくさまを描く。 前作『Solo que Marla no volverá(ただマルラは戻らないだけ)』(ドラセナ、2022)と同様、ベラ・ブラウンはひとりの女性の追跡を描く。しかし、前作が純粋なノワール小説であったのに対し、本作は舞台を現代の現実的な場所に設定している点で、ファンタジーの驚くべき再解釈となっている。この矛盾した試みは見事に成功し、本作に優れた独自性を与えている。
CIF
B87155404
所在地
Calle Felipe IV, 9. 1 izquierda. 28014 Madrid
担当
Nacho Wilhelmi
電話
+34 607231467
メール
nacho@editorialdracena.com


